名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第45回)

550円の「Raspberry Pi Pico」でIoT その2:Arduino IDEを動かす

 「Raspberry Pi Pico」はこれまでのRaspberry Piシリーズとは異なり、アナログコントローラーを持つなど、どちらかというとArduinoのようなマイコンに近い製品です。このためか、Arduinoを動かすための「Arduino IDE」に、Raspberry Pi Picoに搭載されている「RP2040」用のボード(コントローラー)が用意されており、Arduino IDEで作ったスケッチ(プログラム)をRaspberry Pi Picoに転送して使えます。今回はこの手順について紹介しましょう。

Arduino IDEをインストール

 まずはMicrosoft Storeから「Arduino IDE」と検索してArduino IDEをインストールしましょう。

Raspberry Pi Pico Microsoft Storeで「Arduino IDE」を検索する
Raspberry Pi Pico 右上の「インストール」を選択
Raspberry Pi Pico 「起動」を選択
Raspberry Pi Pico セキュリティの警告が出るが「プライベートネットワーク」にチェックを入れて「アクセスを許可する」を選ぶ
Raspberry Pi Pico Arduino IDEが起動する

 Arduino IDEが起動したらボードマネージャーを起動します。ボードマネージャーからRP2040用のボードをインストールします。

Raspberry Pi Pico 「ツール」-「ボード」-「ボードマネージャー」を選ぶ
Raspberry Pi Pico 検索窓に「pico」と入力してEnterキーを押すと、「Arduino Mbed OS RP2040 Boards」が表示されるので「インストール」をクリックする
Raspberry Pi Pico インストール中にシリアルポートを設定するダイアログボックスが出たら「インストール」を選ぶ

 ボードのインストールが終了したらArduino IDEに戻り、「ツール」-「ボード」-「Arduino Mbed OS RP2040 Boards」-「Raspberry Pi Pico」を選びます。これでスケッチを転送する準備はできました。

Raspberry Pi Pico 「Raspberry Pi Pico」を選ぶ

Raspberry Pi PicoをPCに接続

 ではRaspberry Pi PicoをPCにつなぎましょう。本体にある白い小さい「BOOTSELボタン」を押しながら接続します。接続したらArduino IDEにスケッチを記述しましょう。まずはテストということで、「Hello World」を繰り返し表示する物にします。以下の内容を記述します。

void setup() {
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  Serial.println("hello world");
}

 記述したらArduino IDEの左上にある「→」をクリックしてRaspberry Pi Picoに転送します。終了したあと「ツール」-「シリアルポート」でRaspberry Pi Picoが接続されているシリアルポートを確認したら、「ツール」-「シリアルモニタ」を選びましょう。1秒おきに「Hello World」が表示されていればOKです。

Raspberry Pi Pico 「ツール」-「シリアルモニタ」を選ぶ
Raspberry Pi Pico Hello Worldが1秒おきに表示される

Lチカもやってみる

 ついでに、というわけではないですが、Hello Worldと同じくはじめの一歩である「Lチカ」もやってみましょう。本体にあるLEDはGPIO25番でコントロールできますので、以下のようなスケッチを作成します。

void setup() {
  // put your setup code here, to run once:
  pinMode(25,OUTPUT);
}
void loop() {
  // put your main code here, to run repeatedly:
  digitalWrite(25,HIGH);
  delay(1000);
  digitalWrite(25,LOW);
  delay(1000);
}

 これも同じように、Arduino IDE左上の矢印ボタンをクリックしてRaspberry Pi Picoに転送すると、本体のLEDが1秒おきに点滅します。

Raspberry Pi Pico Raspberry Pi Picoのボード上にあるLEDが点滅する
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名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ

今やスマートフォンアプリで何でも完結できてしまう時代。しかし、一から自分の手でデバイスを作り上げ、試行錯誤しながらアイデアを具現化する楽しさは格別です。この連載では、テーマや用途にあわせてマイクロコンピュータ(マイコン)と呼ばれる名刺サイズの超小型PC「Raspberry Pi」(通称ラズパイ)の活用方法から具体的な工作手順までを紹介します。

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