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おでこを電気刺激すると冷たく感じる VR HMDに応用も 電通大が実験(1/2 ページ)

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このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 電気通信大学 梶本研究室の研究チームが開発した「Thermal Sensation on Forehead Using Electrical Stimulation」は、額に電気刺激を与えることで冷感を与える触覚システムだ。

photo 電気刺激装置をゴムバンドで額に固定し装着している様子
photo 電気刺激を与えるポイント

 VR(仮想現実)で温度感覚を与える装置には、通電させることで熱を移動させる機能を持つペルチェ素子をHMD(ヘッドマウントディスプレイ)内側のクッションに組み込む手法、鼻に香りを噴霧し温度感覚を錯覚させるシステムなどの例がある。後者では、直接皮膚を暖めたり冷やしたりせず、人間の錯覚を利用している。

 今回の手法も人間の錯覚を利用する。額に電気的に刺激を与えると、時折、冷感が生じるという現象を活用したものだ。

 額の電気刺激で冷感が得られるのであれば、HMD内部に熱がたまらず、省スペースで消費電力も少なくて済む。熱や化学物質を必要としないため、反応が速いメリットもある。実験ではこの冷感が安定して発生するかどうかを調べた。

 実験に用いた電気刺激装置は、61個の円形電極を等間隔に配置した六角形構造。各電極の直径は1.2mm、電極間の中心距離は2mm、電気刺激のパルス幅は0.5ms、パルス周期は11.0msだ。

photo 電気刺激装置の外観

 実験では、被験者の額の中央に厚さ1mmのゲルを貼り付け、ゴムバンドで電極を取り付けた。ジェルによる冷感の影響を少なくするため、実験はジェルの冷たさが感じられなくなってから行った。

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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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