Innovative Tech

10万円以下で作れる表情豊かなヒューマノイド「Eva」 ラズパイで動くオープンソースロボット(1/3 ページ)

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 米コロンビア大学の研究チームが開発した「Facially expressive humanoid robotic face」は、表情豊かなヒューマノイドロボットを10万円以下で製造できるプラットフォームだ。目、まぶた、首だけでなく、顔の皮膚が動き、6つの表情を再現する。

 このロボット「Eva」は比較的安価な部品で低コストの製造ができ、Raspberry Piを使用してPythonなど多数の言語でプログラミング可能。全ての部品を市販品でまかなえ、プログラムやCADデータも公開されているため、専門家でなくても人間サイズの表情豊かなヒューマノイドが製作できるという。

photo 3つの視点から見るヒューマノイドEvaの外観

 表情豊かなヒューマノイドはこれまでにも多数登場してきた。中国のHanson Roboticsや石黒浩研究室などのロボットはリアルで洗練されているが、一般の開発者がそのレベルに到達するのは難しい。

 Evaの動きはこれらほど洗練されていないが、人間サイズのリアルな表情をするヒューマノイドロボットを一般人でも容易に製作できる、バランスの取れたプラットフォームだ。人間サイズのヒューマノイドロボットでオープンソースなものは、これが初めてだという。

 Evaは、喜び、悲しみ、驚き、怒り、恐怖、嫌悪の6つの感情を、サーボモーターを使って表現できる。目を動かす、まぶたの開閉、うなずく、首をかしげる動作も行え、口の開閉と同時に合成音声を内蔵スピーカーから発話させることも可能だ。

photo Evaの表情。上段左から右へ、中立、幸せ、悲しみ、驚き、下段左から右へ、恐れ、嫌悪、怒り
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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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