E2EEメールサービス「ProtonMail」、当局に活動家情報を提供したことについて説明
スイスに拠点を置くE2EE(エンドツーエンド暗号化)メールサービスProtonMailに対する批判が高まっている。同社が当局の要請に従ってフランスの活動家にリンクしたIP情報を提供し、それがこの活動家のフランスでの逮捕につながったと、活動家グループが9月1日(現地時間)、反資本主義メディア仏Paris-luttes.infoで主張したためだ。
ProtonMailのアンディ・イェンCEOは6日、この問題について公式ブログで説明した。
ProtonMailへの要請は、フランス当局から直接あったのではなく、欧州刑事警察機構(EUROPOL)経由の要請をスイスの裁判所が承認した。イェン氏は「スイス当局から法的拘束力のある命令を受け、ProtonMailにはこれを順守する義務がある」と説明した。
同社のプライバシーポリシーによると、当局からの要請に応じて提供する情報には、ユーザーのアカウント情報が含まれる。ただし、メールの内容はE2EEで暗号化されているため、提供できない。
ProtonMailに対しては、当局からの要請への対応についての説明が不十分だという批判もあり、イェン氏はWebサイトとプライバシーポリシーを更新してより明確に説明すると約束した。
また、より高い匿名性を求めるユーザーには接続経路匿名化ソフト「Tor」の利用を勧めた。同社は2017年から公式Onionサイトを提供している。
ProtonMailの透明性レポートによると、当局からの要請は急増しており、2020年のスイス当局からの要請は前年の2倍以上に当たる3572件だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR