「仮想現実で生きる人が増えていく」――アドビCPOが語る、テクノロジー市場の未来予想(2/3 ページ)
アドビがNFTに対応するのは「コミュニティーのため」
アドビは以前より、各種ツールで作られたコンテンツの「来歴」「編集結果」を担保する技術を模索してきた。作品が盗用されることを防いだり、SNSやWebに投稿される写真などが「本当は誰が作り、どう編集した結果なのか」を示すことで、いわゆるフェイクニュースへの対策とするためだ。
そのために生まれたのが「Content Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ=CAI)」であり、業界をまたいだオープンな試みとして、多くの企業が参加している。
今回、アドビのツール群がCAIに対応し、認証情報を埋め込めるようになった。
それと同時に発表されたのが「NFT」への対応である。NFTとは「ノン・ファンジブル・トークン」の略。特にアートの世界では、コンテンツにブロックチェーンでタグを埋め込んでいくことで、その作品の唯一性を担保した上で、デジタルコンテンツの販売・流通につなげる動きが多い。
アドビがNFT対応をしたのは、前出のCAIと連動することで、コンテンツの来歴保護をより高めるためである。アドビのクリエイター向けソーシャルメディア基盤「Behance」の中にNFTを取り込み、NFTを使ったアートの流通事業者とも連携する。
では、アドビとしてはNFTをどう捉えて取り組みを決めたのだろうか?
ベルスキーCPO:NFTは、クリエイティブな人々がコレクターのコミュニティーを作るための最もエキサイティングな新しい方法の一つです。私たちはクリエイティブな人々のキャリアを強化するためにできる限りのことをしたいと思っています。
実際、NFTの多くは当社の製品を使って作られています。私たちは、クリエイティブな人々がNFTを簡単に試すことができるようにし、NFTの世界にある大きな問題を解決したいと考えています。
すなわち、「クリエイターとその作品のコレクター」の関係を良いものにし、コミュニティーを活性化させるツールとしてNFTを使う考え方だ。NFTとは利殖的な話が注目されるところがあるが、そうした流れは危ういし、本質ではない、と筆者も考える。
「より確実にクリエイターとつながり、彼らを支援する道具」が良い位置付けだろう。いくらになるかよりも、そちらの方がクリエイターの価値を高める、という意味では有益だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR