急成長中のSansanに学ぶ、B2B SaaS開発組織の広げ方 3度の体制変更を経てたどり着いた答え(1/3 ページ)
オンラインで名刺交換できるB2B SaaS「Sansan」。2021年の売上が4年前(17年)の3.1倍になるなど業績を伸ばしているものの、事業の拡大に伴い組織の規模が大きくなるにつれ、組織運営の上でさまざまな課題にぶつかったという。
「何を作るかはもちろん、事業が拡大するにつれ、小さな組織では当たり前にできていた、課題や目的、知識の共有ができなくなる」──サービス提供元であるSansan社の杉原健太さん(Unit Product Managementグループアシスタントグループマネジャー)はこう振り返る。
組織の成長とともに現れる課題を解決すべく、Sansanは組織編成を3度に渡って変更した。同社の内側はどのように変わり、どのように課題を解決してきたのか。杉原さんが入社した17年から現在までの軌跡を、11月5日に同社が開催したオンラインイベント「Sansan Builders Stage」で語った。
当初は業務領域別にチーム分け 拡大につれ目標の共有に課題
杉原さんが入社した17年当時の開発組織は、エンジニア、デザイナー、製品の成功などに責任を持つ「プロダクトマネジャー」(PdM)、開発のかじ取りを行う「プロダクトオーナー」、責任者(部長)からなる50人規模の体制だった。
組織内ではエンジニアやPdM、デザイナーなどを、開発する機能や提供基盤といった業務の領域別にチーム分けする仕組みを採用。どんなプロジェクトを立ち上げるかはPdMとデザイナーが決定し、プロダクトオーナーの承認を経て、チームごとに開発を進める形にしていた。
当時の組織体制は業務の領域別にチーム分けしていたため、メンバーそれぞれが担当する分野への知識を深めることができ、ノウハウを共有しやすい利点があった。
反面、チームごとに別の領域を受け持つことから、組織全体の目標と各チームの目標がかみ合わないことがあり、メンバーが自身の業務が事業にどう貢献しているか理解しにくいといった課題もあった。
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