走るガジェット「Tesla」に乗ってます
Teslaのワクワク感はなぜ伝わらないのか(4/5 ページ)
スペックには現れない価値を提供
クルマのワクワク感を考えるとき、筆者は、夜ドアを開けた際に足下を照らす、カーテシランプを思い浮かべます。最近は、単に明るく照らすだけでなく、メーカーのロゴを地面に投影するクルマも増えてきました。残念ながらModel 3には備わっていませんが、友人のクルマに装備されたこの機能を見たときは、かっこいいと思いました。
夜、帰宅して降車した際、足下にメーカーのロゴが投影されます。オーナーは、そのロゴを視野に入れつつ、ドアをロックして自宅に入りますが、その際、網膜に残ったロゴの残像が、ある種「余韻」のような役割を演出し、オーナーは満ち足りた気持ちでドライブの幕を引くことができます。クラシック音楽でいうと、第4楽章のエンディングにおける、最後の最後のオケヒットが生み出すホール残響の心地よさです。
単に足元を照らすのであれば、ロゴを投影する必要などありません。しかし、メーカーはコストをかけてこのようなギミックをクルマに装備しています。そこには、スペックには現れない良質なユーザー体験を演出し、ロゴの演出でそのクルマならではの価値をオーナーに提供しようというメーカーの想いを感じます。
カーテシランプはほんの一例ですが、各メーカーは、あらゆる手段でスペックでは語ることのできない、ワクワクするような価値を提供しています。
Model 3に話を戻しましょう。Teslaも独自の思想に基づいて、スペックには現れないさまざまな価値を提供しています。たとえば、出先で急速充電する場合も、スタイリッシュでかっこいいスーパーチャージャーのデザインが良質なユーザー体験をもたらしてくれます。筆者を初めとして多くのオーナーは、Teslaが提供するこのような価値に共感して、クルマに惚れ込んでいるのではないでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
走るガジェット「Tesla」に乗ってます
「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、主にデジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR