浦上早苗の中国式ニューエコノミー
GPT-4とは大きな差、それでもバイドゥの「中国版ChatGPT」が有望な理由(6/6 ページ)
とはいえ、バイドゥの株価は1月末からChatGPTバブルに乗って10%以上上昇しており、文心一言の発表で一旦「材料出尽くし」となった面もある。その後の株価は再び上昇基調にある。
中国では「中国版ChatGPT」の開発競争が加速しているが、検索ポータルの運営を本業とする同社は、データ蓄積でも検索サービスへの応用でも優位性がある。また、李CEOが発表会でも言及したように、同社はAIチップ「クンルン(崑崙)」を生産し、深層学習プラットフォーム「PaddlePaddle」を運用し、さらにクラウド、自動運転のような活用できる事業も手掛ける。
リリース前から既に650社が協業を表明していることからも、少なくとも中国ではバイドゥが中国版OpenAIに最も近い位置にあると評価されているのが分かる。
ある中国IT企業の技術幹部は、「中国が米国のサービスをブロックしている以上、バイドゥは守られた環境で成長できる。同社だけでなく、半導体やクラウドなど周辺産業にとっても大きな機会」と語った。
筆者:浦上 早苗
早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育などを行う。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。帰国して日本語教師と通訳案内士の資格も取得。
最新刊は、「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。twitter:sanadi37。
<!--info end-->
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
浦上早苗の中国式ニューエコノミー
新聞記者を経て、中国へ留学後、中国に関する経済ニュース等を複数媒体で執筆する筆者が、中国の3大IT企業“BAT”を始めとする企業、ブロックチェーンやビットコイン、フィンテックや信用スコア、AIや5Gなど、中国最新のニューエコノミー情報をお伝えする。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR