「とにかくビットコインを持ってみて!」 “冬の時代“に仮想通貨ビジネスに乗り出すメルカリの狙い(1/3 ページ)
メルカリが仮想通貨(暗号資産)取引に参入した。一方、現在は“仮想通貨冬の時代”だ。2022年はテラショック・セルシウスショック・FTXショックと、仮想通貨にとって大規模な事件が続き、年初4万ドルを超えていたビットコイン価格は60%以上下落した。
こうした下落相場では、仮想通貨取引所のビジネスも順調とはいえず、特に小規模な取引所は苦戦している。
そんな中、なぜメルカリは新たに仮想通貨取引に参入するのか。サービスを提供する子会社メルコインのCPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)である中村奎太氏に聞いた。
Web2とWeb3をつなぐゲートウェイが仮想通貨 差金決済はやらない
まずメルカリが考える仮想通貨取引所は、トレードを行う場所ではない。
「コアな人にトレードしてもらったり、投機として仮想通貨を扱う方向にはプロダクトを振っていない。そのため、差金決済も今のところ全くスコープに入っていない」と中村氏は言う。
差金決済とは一般に「仮想通貨FX」と呼ばれるもので、証拠金を元手に何倍もの額の仮想通貨を取引するものだ。もともと仮想通貨は値動きが激しい上に、レバレッジをかけるため、まさに投機の手段となっていた。
あくまで仮想通貨の現物を取り扱う。それは「Web2とWeb3をつなぐ入り口、ゲートウェイになるための場所が必要」(中村氏)だからだ。
現状、仮想通貨取引所の多くは仮想通貨を購入して売却益を得るという投資の場として使われている。しかし、ブロックチェーンのアプリケーション――例えばNFTもそうだし、ブロックチェーンゲームなどを楽しむには、まず仮想通貨を入手する必要がある。普通のWebの世界と、Web3と呼ばれるブロックチェーンの世界をつなげる場所が仮想通貨取引所であり、「メルカリは仮想通貨と現金のゲートウェイの場所となっていきたい」と中村氏は言う。
そのため仮想通貨市場の動向はほとんど意識していない。まずメルペイを立ち上げ、本人確認(KYC)も進んで、ついに仮想通貨参入の準備が整ってきた。そういう意味では、ベストなタイミングだという認識だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR