「ドコモ解約騒ぎ」にはならなかったけど…… 批判集めた「irumo」「eximo」は何が良くなかったのか(2/3 ページ)
過去に問題となった「割引前提の料金アピール」
さらに、発表会やプレスリリースで、割引適用後の料金を前面に押し出す手法も批判されている。2020年にKDDIは「Amazonプライム」付きのプランを発表したが、複数の割引を適用しないと安くならない仕組みだったため、ネット上で落胆と批判の声が高まった。「さよならau」というワードがトレンド入りしたほどだったが、その前例を忘れてしまったかのような打ち出し方だ。
ahamoの料金プランが分かりやすいのは、割引や条件がなく、自分の支払う金額がすぐ分かるからだ。正規料金と複数の割引、さらに割引適用後の料金を並べると表が複雑になり、分かりにくさが一気に増す。料金プランの分かりにくさは総務省の有識者会議でも問題視されている。割引が悪いとは思わないし、分かりにくくなるのも仕方がない部分があるとは思うが、割引料金が正規料金のように見えてしまわないように表記を工夫してほしい。
ARPUを上げたいタイミングか
批判とは別に、なぜこのタイミングで新プランが発表され、7月からすぐにスタートするのか、さまざまな考察がなされている。ドコモ自身は「通信キャリアなので料金プランは検討し続けている。お客さまの声を分析しながら、どうすれば満足していただけるか、選んでいただけるかを考え続けている」(NTTドコモ 営業戦略部長 山本明宏氏)とし、NTTレゾナントとの統合に合わせたわけではないと述べた。
ただ、irumoがドコモの料金になったことで、低・中容量を求めてY!mobileやUQ mobileに乗り換えていくユーザーをドコモ内に引き止めやすくなる。山本氏は「ドコモで安いプランを出してほしいという声がたくさんあった」と述べており、小容量ユーザーが他社に乗り換えてしまうケースが多かったことも認めている。流出をなるべく早く止めたいという思いはあっただろう。
また、データ容量を4G端末より多く消費する傾向がある5G端末が浸透してきており、各キャリアともARPU上昇の兆しが見える。一方で、燃料費高騰によるコスト増や円安はキャリアの業績に影響している。さまざまなものが値上げする中、国から料金値下げを強要された携帯電話会社にも、目立たないように値上げしたいという気持ちがあるのではないか。そんな見方も出ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR