全米作家協会、生成AI大手に「トレーニングに著作を無断で使うな」公開書簡
米国の作家の経済的地位向上を目的とするAuthors Guild(全米作家協会)は7月18日(現地時間)、米OpenAIなどの生成AIに取り組む企業のCEOに対し、AIのトレーニングに作家の作品を無断で使わないよう求める書簡を公開した。本稿執筆現在、8500人以上が署名している。
宛先は、以下の企業のCEOだ。
- OpenAIのサム・アルトマンCEO
- AlphabetおよびGoogleのスンダー・ピチャイCEO
- Metaのマーク・ザッカーバーグCEO
- Stability AIのエマド・モスタークCEO
- IBMのアービンド・クリシュナCEO
- Microsoftのサティア・ナデラCEO
書簡には、「大規模言語モデル(LLM)で構築される生成AIは、われわれの著作物のおかげで存在する」「これらのテクノロジーは、われわれの言葉、物語、スタイル、アイデアを模倣し、逆流させている。著作権で保護された何百万もの書籍、記事、エッセイ、詩が、AIシステムの“食料”として無償で使われている」とある。
生成AIを手掛けるほとんどの企業は、モデルのトレーニングに使っているデータの出処を明示していない(Googleはネット上の公開情報を利用していると明記している)。
少なくとも、宛先の企業は出版社からライセンスを取得してはいない。
公開書簡では以下の3点を要求している。
- 生成AIで著作権で保護された素材を使用する場合は許可を取得すること
- AIのトレーニングに既に使われた著作物に関し、作家に公正な補償を行うこと
- AIの出力が違法かどうかにかかわらず、出力での著作物の使用に対して作家に補償すること
全米作家協会の代表、メアリー・ラセンバーガー氏は米NPRに対し、「訴訟には莫大な金と時間がかかる」ので、提訴はしないと語った。
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