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キャラクター画像をアニメに 中国アリババなど「Animate Anyone」開発 ボーンの動きを反映

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このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

Twitter: @shiropen2

 中国のAlibaba Groupなどに所属する研究者らが発表した論文「Animate Anyone: Consistent and Controllable Image-to-Video Synthesis for Character Animation」は、画像内のキャラクターや人物をアニメーション化する手法を提案した研究報告である。

画像内のキャラクターや人物をアニメーション化できる「Animate Anyone」

 「Animate Anyone」という新モデルは、1枚の画像とポーズシーケンス(骨格動画)を入力にして、ポーズシーケンスの動きに応じて画像内のキャラクターを滑らかに動かすモーションアニメーションを生成する。動いた際のなびく服や髪の毛も再現される。この手法は従来の手法に比べ、外観の一貫性を維持し、フレーム間のチラつきを軽減している。

研究チームが公開した利用例(1/6)
研究チームが公開した利用例(2/6)
研究チームが公開した利用例(3/6)
研究チームが公開した利用例(4/6)
研究チームが公開した利用例(5/6)
研究チームが公開した利用例(6/6)

 モデルは、Stable Diffusion(SD)のネットワーク設計と事前訓練された重みを継承し、Denoising UNetを複数フレームの入力に対応できるように変更している。

 この方法には3つの重要なコンポーネントが組み込まれている。参照画像からキャラクターの外観的特徴をエンコードする「ReferenceNet」。骨格動画からキャラクターの動きを制御するためのモーションデータをエンコードする「Pose Guider」。キャラクターの動きの連続性を確保するための時間的関係を補う「Temporal layer」。

 ReferenceNetで抽出した特徴は、Spatial-Attentionを用いてDenoising UNetに統合される。これにより、Denoising UNetはReferenceNetと同じ特徴空間にある関連する特徴を選択的に学習できる。また、CLIP画像エンコーダーを使用したCross-Attentionにより、参照画像の意味的特徴も統合。Pose Guiderで処理したモーションデータは、Denoising UNetへの入力前に基礎となるノイズ情報に追加される。

 Temporal Layerは、Denoising UNet内のSpatial-AttentionとCross-Attentionの後に組み込まれ、ビデオの各フレームがどのようにつながるかを理解するのに使われる。これにより、フレーム間の時間的一貫性を保った滑らかな動きを生成できる。

Animate Anyoneのパイプライン

 このモデルは、1枚の画像からその画像内のキャラクターをさまざまな動きに合わせてアニメーション化できる。仕上がりは高品質であり、リアルなキャラクターの細部を忠実に再現し、大きな動きのシーンでも参照画像との一貫性を維持する。また、フレーム間で時間的な連続性を実現している。

 このモデルは、キャラクターの骨格の動きだけでなく、動いた際の服や髪の動きも高品質に生成する。UBCファッションビデオデータセットとTikTokデータセットという2つのビデオ合成ベンチマークでの評価結果は、この手法が最先端の成果を達成していることを示している。

参照画像(最も左の画像)が与えられた場合の人物やキャラクターのアニメーションを生成した出力結果

Source and Image Credits: Hu, Li, et al. “Animate Anyone: Consistent and Controllable Image-to-Video Synthesis for Character Animation.” arXiv preprint arXiv:2311.17117(2023).

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2019年にスタートした本連載「Innovative Tech」は、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説している。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。

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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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