小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
異なる動画編集ソフト間でタイムラインを共有できる「OTIO」とは何か DaVinci Resolveにも実装(3/3 ページ)
一見良さそうに見えるが……
一見いいことだらけに見えるOTIOだが、問題は良くも悪くも、オープンソースプロジェクトであるという事である。DaVinci Resolveは標準で組み込んでしまったので特に何もしなくても今すぐ利用できるが、対応しているといわれているAdobe Premiere Proでは、Adobe自身がまだサポートしていない。
ではどうやるかと言えば、GitHubのPremiere用拡張機能のページへ行き、そこからソースをダウンロードして自分でビルドしたのち、Premiere Proの拡張機能(エクステンション)フォルダへ自分でインストールするという作業が必要になる。ビデオ編集者で、自分でソースからビルドできる知識がある人は少ないだろう。またGitHubのページ以外に情報がないため、存在がほとんど知られていない。
OTIOはまだβ版で開発はどんどん進むので、それに合わせて編集ツールが逐一アップデートもできないだろうから、拡張機能として外入れするというのは妥当ではあるが、開発環境も持たない編集マンにソースからビルドしろというのは厳しい。DaVinci Resolveのように機能として組み込むか、各ソフトベンダーがバイナリなりインストーラを配布してないと、その実力をテストすることもままならない状況にある。
とはいえ、タイムラインの互換環境が拡がれば、1つの編集ツールや、同じベンダーのツールでそろえるといった制限がなくなり、多くのツールを組み合わせて1つのコンテンツが作れるようになる。そういう意味では、各ベンダーともに対応するメリットは大きいはずだ。
今回のDaVinci Resolveでの採用は、そうした動きに拍車を掛ける意味もあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
クラウド活用にリモート編集環境と、映像にまつわるプロフェッショナルの分野にDXの波が押し寄せている。プロの現場で何が起こっているのか。最新のITトピックを小寺信良氏が解説する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR