小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
「字幕大国ニッポン」でも役に立つ? DaVinci Resolve β版の文字起こし機能を試してみた(1/3 ページ)
4月17日より、Blackmagic Designの編集ツール「DaVinci Resolve」が次期バージョン18.5のパブリックβ版を公開している。例年では数回のβ版アップデートを経て正式版のリリースとなるわけだが、5月22日に公開されたβ3では、AIによる文字起こし機能で日本語がサポートされた。
編集ツールにおけるAIによる文字起こしのトレンドは、すでに一度まとめているが、当時のβ版ではまだ日本語がサポートされていなかったので、DaVinci Resolveに関しては試していない。そこで今回は、DaVinci Resolveの書き起こし機能の実装について、実際に使って調べてみたい。
AIによる書き起こし編集機能
DaVinci Resolveには、無償版のDaVinci Resolveと、有償版のDaVinci Resolve Studioがある。これまでバージョンごとに、対応解像度や使用できるノード数などで機能の差別化が行なわれてきたが、18.5ではAIによる文字起こしサポートの有無が無償版と有償版の主な違いとなる。つまりAIによる文字起こし機能を使いたければ、Studio版を購入する必要がある。これまでの差別化とはレベルが違うことになりそうだ。
AIによる文字起こしは、メディア、カット、エディットの各ページで利用できる。今回はカットページで試してみる。DaVinci Resolve Studioの文字起こし機能は、編集時のガイドとして使用するためのものと、タイムラインに字幕トラックを生成するためのものの2つがある。
まず編集のガイドとしての文字起こしだが、素材が登録されるメディアプールで文字起こししたいクリップを選び、右クリックする。メニュー内に「Audio Transcription」という項目があるので、そこで「Transcribe」を選択すると、文字起こしが始まる。現時点ではここだけ英語メニューだが、正式版では日本語メニューになるだろう。
文字起こしは、だいたい10倍~11倍速ぐらいで進行する。従って10分のクリップなら、だいたい1分ぐらいで終わる事になる。使用しているマシンは、M2 Pro搭載のMacBook Pro 16インチだ。文字起こしはクラウドではなくローカルで動いているので、マシンパワーによって速度の違いはあるかもしれない。
ちなみにAVCHDの中身だけ取りだしたMTSファイルは、書き起こしできなかった。おそらくメタデータが欠落しているからだろうと思われる。AVCHDフォーマットの詳細はITmediaの別の連載「小寺信良のIT大作戦」で解説している。今回はMP4ファイルで書き起こしを行なっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
クラウド活用にリモート編集環境と、映像にまつわるプロフェッショナルの分野にDXの波が押し寄せている。プロの現場で何が起こっているのか。最新のITトピックを小寺信良氏が解説する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR