知らないと損!?業界最前線
“自分で掃除するトイレ”まもなく登場 その仕組みと気になるランニングコストをLIXILに聞いた(3/4 ページ)
汚れを洗い流す、3方向からの強力な水流
便器に汚れが残ってしまう原因の1つに、便器の水流ムラがある。一般的なトイレは、奥の1カ所から水が出て、ぐるりと便器内を回って汚れを洗い流す。出始めの水流は勢いがあるもの、後半は弱くなってしまううえ、さらに排水口の上部など、そもそも水が届かない場所などもあった。水流が弱くなりがちな箇所や水が届かない箇所に汚れが残りがちで、放置するとこびりつくいてしまう点が課題だった。
SATIS Xは、便器内を3つのエリアに分けて洗う仕組みを採用。左右と後方から吐水できるようにした。しかし、ただ3カ所から水を出すだけでは、水流に勢いがなくなり、うまく洗えなかったそうだ。
そこで3カ所からの吐水タイミングを変更。順番に出すことで水の勢いを維持しつつ、広範囲の洗浄を実現したという。
「日頃、トイレを使ったときに、どういったところに汚れがつくのかを、モニターや実験で何度も何度も繰り返し調査しました。今回の技術は8年くらい前から開発してきたものです。水流は距離が長くなると弱くなります。だから3カ所から水を出すことで、水流の距離を短くし、水流が弱くなる場所をなくしているのです」(田中さん)
3方向から水流が出る便器は過去につくったことがあったそうで、これをリニューアル。とはいえ、SATIS Xの開発にあたっては、水が出る位置を見直し、洗浄性能を高め、洗えない部分をなくしている。
トイレ使用のたびに水の力で汚れを落とす機能として、ほかに「ノズルオートクリーニング(パワフル)」「シャッタークリーニング」がある。ノズルオートクリーニングは、従来の2倍以上の水流で洗浄する。またノズルシャッターはこれまで洗浄されることがなかった場所だったため、販売店などからも好評だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
知らないと損!?業界最前線
コロナ禍によるライフスタイルの変化や各種原材料費の高騰、またデジタライゼーションやDXの波など、ビジネス界を取り巻く変化はより一層大きなものとなっています。常に新しい変化が求められる中で生まれる各業界の最新情報やトレンドを、さまざまな識者の視点でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR