知らないと損!?業界最前線
暖房器具メーカーが作った「焙煎機能付きコーヒーメーカー」が20年も売れ続けている理由(2/4 ページ)
ストーブの燃焼技術を転用して、コーヒー焙煎機を開発
ダイニチ工業は1964年に創立された、石油ストーブなどを製造販売する暖房器具メーカーだ。現在は業務用大型ストーブや家庭用ストーブで高いシェアを誇っている。そんな同社がコーヒー機器に参入したのは97年のこと。
もともとは、当時の社長が取引先の商社から「コーヒーの生豆を仕入れ、焙煎して販売している」という話を聞いたことが始まりだという。暖房器具メーカーであるダイニチ工業は、高いレベルの燃焼技術や温度制御技術を保有しており、これらを活用すればコーヒーの焙煎ができるのではないかと考えたそうだ。
「ヒーターで均一に熱を加える技術や温度調節技術は持っていたので、技術の水平展開という視点でコーヒー焙煎機の開発がスタートしました。とはいえ、社内にコーヒーのプロがいたわけでもなく、いわば素人集団でコーヒー製品の開発をスタートしました」(ダイニチ工業 デザイン部 部長 内海茂雄さん)
そのため最初に行ったのは、コーヒーのおいしい喫茶店に行くことだった。当時はまだインターネット上に有益な情報もなく、「焙煎について教えてください」と喫茶店に突撃する日々だったそうだ。
そうして「カフェプロ」ブランド初の製品として97年に誕生したのが、初代の「焙煎機能付きコーヒーメーカー MC-501」だ。生豆からの焙煎機能、ミル機能、コーヒードリップのすべての機能を備える。そして2000年には、焙煎機能を独立させた「コーヒー豆焙煎機 MR-101」を発売。これらがダイニチ工業のコーヒー機器事業の始まりだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
知らないと損!?業界最前線
コロナ禍によるライフスタイルの変化や各種原材料費の高騰、またデジタライゼーションやDXの波など、ビジネス界を取り巻く変化はより一層大きなものとなっています。常に新しい変化が求められる中で生まれる各業界の最新情報やトレンドを、さまざまな識者の視点でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
4
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
7
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
-
8
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
9
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
10
OpenAI、最先端AI開発の減速を検討か アルトマンCEOが社員に説明と米報道
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR