世にも珍しい「無線ルーターの自動販売機」の謎を追う──富山に実在、バッファローのロゴ入りも「関与なし」?(2/2 ページ)
テックみなみさんに聞いてみた
テックみなみは、家電の販売からレンタル、電気工事、住宅リフォームまで幅広く手がける「富山の次世代電気屋さん」だという。そしてWebサイトには例の自販機の写真も掲載していて「日本初、無線LANルーターが自販機で買える!」とアピールしていた。
テックみなみの南重人社長によると、無線ルーターの自販機を設置しようと考えたのは2年ほど前。きっかけは、学生向け集合住宅などに提供しているインターネット常時接続サービス(再販事業)で、お客さんが困っていると知ったことだった。
「スマホなどで接続するのに無線ルーターは欠かせませんが、あの地域は最寄りの電気屋さんまで10kmほど距離があります。新入生は自転車くらいしか持っていませんし、バスで行くにも時間が掛かります。そこで、いつでも買える自動販売機を設置しようと考えました」
しかし、無線ルーターを売れる自動販売機など存在しなかった。
南社長は自動販売機のメーカーに掛け合い、共同開発という形で専用の自販機を製作する。商品のサイズは、縦×横それぞれ40cmほど、厚さ10cm程度まで対応できる仕様。自販機はキャッシュレス決済専用で、購入されるたびに南社長のスマホに通知が届く仕組みになっている。
さらに南社長はバッファロー本社に掛け合い、自動販売機の設置許可をもらった。自動販売機の前面や側面に貼ったロゴ入りフィルムは、バッファロー側が用意してくれたものだという。……バッファローさん、話が違うよ(ぼそ)。
今年3月、完成した自動販売機を以前からお世話になっていた不動産屋さんの店頭に設置した。すると、とくに新入学シーズンは売れ行き好調で「売り切れる機種が続出しました」。設置から5カ月あまりで累計40~50台は売れたという。……不動産屋さん、話が違うよ(ぼそ)。
ともあれ、バッファローの無線ルーターを売る自動販売機は、富山大学の近所に実在した。設置したのは、学生のためを思う、優しくてアクティブな“次世代電気屋さん”だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
9
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
10
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR