小寺信良の「プロフェッショナル×DX」

中小のプロダクションでも導入可能? 映像制作に特化した“お手軽”な国産クラウド「Mass」を試す(2/3 ページ)

簡単に使えるUI

 Massでは利用形態として、動作検証用に1カ月1TBを無料で試用できるPoC(Proof of Concept)というプランがある。今回はテスト用として、PoCでアカウントを発行していただいた。

 Massを特徴的なものにしているのは、ストレージへのアクセスはWebブラウザで指定のURLに行くだけ、というシンプルさだ。ブラウザはChrome互換であればChromium系でも使える。つまりOSに依存しないだけでなく、スマホやタブレットでもアクセスできるという事である。

MassのブラウザUI画面

 ファイル管理としては、Windowsのエクスプローラのような格好のツリー構造のUIとなっており、ワークフローに応じてプリセットされたフォルダ構造が使えるほか、ローカルで使用している構造をそのまま持っていくこともできる。プロダクションでは決まりのフォルダ構造で制作進行を管理しているところも多いと思うが、そうしたものもそのままコピーしてしまえばいいわけである。

 ファイルのアップロードは、お使いのPCからファイルをブラウザ上のアップロード対応フォルダに向かってドラッグ&ドロップするだけだ。アップロード状況は、アップロードマネージャで確認できる。

アップロードはブラウザに対してドラッグ&ドロップするだけ
アップロードの進行も監視できる

 アップロードされたファイルはサムネイルが作成されると共に、自動的にプロキシファイルが生成される。ブラウザ上で動画を再生して中身を確認できるが、それはプロキシを見ているという事である。従ってオリジナルは高解像度の重たいファイルでも、高速にプレビューできる。プロキシ生成状況はサムネイル下のアイコンで確認できる。

再生マークが付いているのがプロキシ作成済み。作成中のファイルは時計アイコンで表示される

 ブラウザ上のプレーヤーは、一般的なNLEのショートカットが割り当てられており、ここで仮のIN点やOUT点の設定もできる。ディレクターが事前に使いどころを指定するという場合には便利だろう。

ブラウザ上のファイルプレーヤー

 またファイルの解析も同時に行われており、メタデータとしてビデオコーデックや解像度、フレームレートなどが確認できるほか、独自のアセットタグも設定できるので、ここである程度の素材整理も可能だ。

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

小寺信良の「プロフェッショナル×DX」

クラウド活用にリモート編集環境と、映像にまつわるプロフェッショナルの分野にDXの波が押し寄せている。プロの現場で何が起こっているのか。最新のITトピックを小寺信良氏が解説する。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR