小寺信良のIT大作戦
HHKBキラー? 東プレ「REALFORCE RC1」を試す 小型ながら“絶妙に分かってる”キー配列とは(2/4 ページ)
実は独特のキー配列
キーボードにおいて、フルレイアウトとテンキーレスはおなじみのサイズだが、その他にもフルサイズに対する横幅を基準とした、パーセントで表記する配列がある。
13インチ前後のノートPCに搭載されるキーボードが、一般的に言う60%配列に近い。Enterキーの右側に何もキーがないタイプだ。ただノートPCのキーボードは、小さいながらもファンクションキーやアローキー(矢印キー)を備えている。外付けキーボードにおいてはファンクションキーやアローキーがないものを一般に60%サイズと呼ぶようである。
一般にコンパクトキーボードとされるのは70%サイズで、テンキーレスキーボードの右側部分、すなわちアローキーやHOME、ENDといったキーがある面積を削減して、そこにあったキー群をEnterキーの右側に1列もしくは2列に押し込めた配列になっている。ただEnterキーに近いので、誤ってそれらのキーを押してしまうケースがあり、嫌う人も多いようである。
REALFORCE RC1は70%サイズキーボードとして紹介されているが、個人的にはEnterキーの右側にキーがないので、変形60%と呼ぶべきではないかと思っている。一般に60%配列というのはHHKBのようにアローキーもファンクションキーも排除されているが、REALFORCE RC1は横幅こそ60%キーボードだが、アローキーを備え、さらにファンクションキーも備えているからだ。このため、見た目的には四角い箱の中にキーがギュウギュウに詰まった感がある。
日本語入力をメインにするものにとって、アローキーの存在は必須だ。入力した文字の変換範囲を変更したり、入力済みの文章の一部を選択して削除したりすることが頻発するからである。なんなら文字キーよりも使用頻度が高いかもしれない。すなわち日本語入力者にとっては、テンキーレスキーボード(80%配列)のいいところを残しながら、70%配列のダメな部分を排除したという、絶妙に分かってるキー配列になっているのが、REALFORCE RC1というわけである。
これまでREALFORCEの現行商品には、フルキーボードかテンキーレスキーボードしかなかったわけだが、RC1で新たにコンパクトシリーズが立ち上がったということになる。もっともこれはREALFORCEシリーズに限った話だ。東プレはほかにも企業向けにカスタムキーボードをたくさん作っているため、これまでコンパクトモデルが絶対なかったかといわれると、そこまでは分からない。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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