IT経営者の本棚
「楽楽精算」ラクス経営陣の本棚をのぞき見 社長や取締役らの愛読書は……(1/3 ページ)
「本棚は人柄を表す」「読書をすれば人生が変わる」などとよくいわれる。実際、仕事で必要な知識や考え方を、読書を通して学ぶ人も多いだろう。とはいえ仕事で忙しい中では、成長や学びにつながる本を効率的に探すのは難しい。
そこで本連載では、今をときめくIT・Web関連企業の経営者の本棚や愛読書をのぞき見。現代社会で戦うIT経営者たちがどんな考え方に影響を受けているのか、ヒントを探る。今回は、「楽楽精算」などのクラウドサービスで知られるラクス経営層の本棚や愛読書をのぞき見る。
※本文中のプロフィールは取り上げた企業が提供したもの、またはその企業公式サイトから引用したものです。
中村崇則代表取締役社長の本棚
読んでいる本についての全体的な傾向
私の本棚を振り返ると、経営学や組織論、起業や投資に関する本が多く並んでいます。ジャンルとしては「企業の成長戦略」「経営者の意思決定」「人や組織の可能性を引き出すための心理学」が中心です。
会社経営に携わる中で、「どうすれば事業を持続的に成長させられるか」「どうすれば人が力を発揮できる環境をつくれるか」を常に考えており、こうしたテーマへの関心が自然と選ぶ本にも表れています。日々の意思決定や組織づくりの場面で、これらの本から得た知見が寄りどころとなっています。
私にとって読書は、単なる知識の吸収ではなく、経営判断や組織文化を形づくる「思考の軸」を磨くための営みです。これからも、不確実な環境の中で企業を前進させるための知恵や、人の可能性を最大限に引き出すヒントを学び続けていきたいと考えています。
印象に残っている本
特に印象深いのは、「ビジョナリー・カンパニー4」(ジム・コリンズ著)です。本書にある「好調な時も不調な時も同じ歩幅で前進する姿勢」や「大きな賭けをする前に小さく実験し、実証データをもとに判断する考え方」は、経営における一貫性と慎重さを同時に説いており、非常に共感しました。
私自身も、順境・逆境を問わず安定して成長を積み重ねること、そして大胆な挑戦の前に確かな裏付けを得ることの重要性を学びました。これは、今後のラクスの経営においても寄りどころとなる考え方であり、組織の持続的な強さにつながると感じています。
もう1冊挙げるなら、「マインドセット」(キャロル・S・ドゥエック著)です。この本は、固定的な思考にとらわれず「しなやかマインド」を持ち続けることの大切さを改めて教えてくれました。特に印象的だったのは、「できるかどうか」を先に決めつけるのではなく、「できると考えてまずやってみる」ことの重要性です。
経営の現場では即断が求められる場面が多いですが、その際に未来の成長可能性を基準に判断する視点を与えてくれました。この学びは、社員一人一人が挑戦を恐れず、失敗から学び続けられる組織文化を築くうえで大きな力になると感じています。
プロフィール
1973年生まれ。神戸大学経営学部会計学科を卒業し、日本電信電話(現在のNTT)に入社。2000年にラクスの前身となるアイティーブーストを設立。10年に「ラクス」に社名変更し、15年に東証マザーズへ上場。22年にプライム市場に移行。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT経営者の本棚
今をときめくIT・Web関連企業の経営者の本棚をのぞき見。現代社会で戦うIT経営者たちがどんな本に影響を受けているのか探る。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
8
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
9
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR