水出しコーヒーが約2分半で 山善「ハイブリッドコーヒーメーカー」の常識を覆した一杯を味わう(1/2 ページ)
みんな大好きアイスコーヒー。多くの場合はお湯で抽出したものを冷やして作りますが、「コールドブリュー」と呼ばれる水出しコーヒーという手法も昔から親しまれてきました。水でじっくりと抽出することで、お湯出しとは異なるなめらかな味わいが楽しめるからです。最近ではスターバックスなどのカフェでも、この水出しコーヒーを提供する店が増えています。
ただ、水出しにはどうしても抽出に時間がかかるという大きな課題がありました。その時間の長さというのは、1時間とかいうレベルではなく、場合によっては一晩かかるほどの長さ。飲みたいと思ってもすぐに作れるものではありません。だから、山善のハイブリッドコーヒーメーカーの話を聞いたときには、正直、耳を疑いました。水出しコーヒーが1杯あたり約2分30秒で抽出できるなんて、にわかには信じがたい話だったからです。
なぜ早い? 独自技術「加圧・減圧抽出」の仕組み
この驚異的な時短を実現したのが、ハイブリッドコーヒーメーカーの心臓部である独自の抽出技術です。ポンプで水をフィルター内に送り込み、一定時間でオン/オフを繰り返すことで、加圧と減圧をリズミカルに発生させます。これにより、コーヒー粉に効率よく水が浸透し、短時間での抽出が可能になるのです。実際に抽出している様子を横で観察していると、動作音がなかなかに楽しいです。
通常の水出しコーヒーでは、重力に頼って水がゆっくりとコーヒー粉を通過していくため、成分の抽出には長時間を要します。一方、このハイブリッドコーヒーメーカーの加圧・減圧技術は、水をコーヒー粉に押し込み、その後減圧することで、成分をより効率的に引き出します。この物理的なアプローチにより、従来の8時間以上かかる抽出を、わずか2分半に短縮できるのです。
この構造のため、一度に淹れる量が多いと抽出時間は長くなる傾向にあります。しかし、お湯を沸かす必要がないため、コーヒー1杯2杯程度の量であれば、ホットコーヒーを淹れるよりも水出しの方が早くできるという逆転現象も起こりえます。朝の準備時間が限られている時間帯や急な来客時には、この利便性は大きなアドバンテージとなります。忙しい朝には嬉しい発見です。
早いだけじゃない、味と香りへのこだわり
では、肝心の味はどうなのでしょうか。同じ豆を使い、このハイブリッドコーヒーメーカーで淹れたホットコーヒーを冷やしたものと飲み比べてみました。
すると、水出しで淹れた方は、苦味が少なく、味わいはすっきりとなめらかな印象です。さらに香りはより強く、華やかに鼻に抜ける感じがありました。時短でありながら、水出しならではの本格的な味と香りをしっかりと実現しています。
水出しコーヒーが独特の味わいを持つ理由は、低温での抽出プロセスにあります。お湯を使わないため、熱に弱い香り成分が失われず、また苦味や雑味の原因となる成分も抽出されにくいのです。このハイブリッドコーヒーメーカーは、その短時間での抽出にもかかわらず、水出しの本質的な特性を損なわずに実現している点が秀逸です。
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