ビジネス向けにも影響? 9万9800円の「MacBook Neo」が突きつけた低価格PCの“新基準”(3/3 ページ)
Googleの「新OS」も影響。今年後半以降に市場が動く
そしてもう一つ、気になるものがある。
米Googleは現在、「Android」をベースとしたPC向けOSを開発中だ。Chrome OSを置き換え、Androidと統合したものになる。噂では「Aluminum」のコード名で呼ばれているが、公式にこの名が使われたことはなく、正しいものかは定かではない。だが、このOS開発計画が存在し、2026年中に商用リリースされることは間違いなく、Google自身もそう説明している。
Chrome OSを採用した「Chromebook」は、主に教育市場で支持されている。理由は、ハードウェアのコストが低いからだ。MacBook Neoの価格はWindows PCを意識したものというより、Chromebookを意識したものだ。
ただ、Chromebookが支持されるのは価格だけでなく、教育市場向けにデバイスの管理システムがあり、「Google Workspace for Education」の一部として運用できるためだ。データ管理・利用状況管理・故障対策の面で、これはとても重要なものだ。
俗にAluminumと呼ばれるOSがどこまでの実用性を備えているのかはわからない。Chrome OSの後継を目指す以上、管理機能などの優位な点が引き継がれるのは確実だ。そして、スマホ由来のプロセッサやハードウェアを想定し、低コストなものを目指してくるのも、また、間違いないだろう。
重ねていうが、実用性がどうなるかは不明だ。「パーソナル・コンピュータ=PC」としての実用性は、アプリの数や設定の自由度など、複数の要素で決まる。おそらくPCとして考えた時、短期的にはWindowsやMacの優位が続く可能性はある。
今年後半にGoogleの新OS搭載デバイスが出てくる頃には、Windows PCでもなんらかの「低価格製品戦略」が出てくるかもしれない。だから、来年にMacBook Neoの優位がどうなるかは明確に予想できない。
しかし、AppleがMacBook Neoで持ち込んだコンセプトは絶妙であり、競合するには相当に良いハードウェアを用意する必要がある。少なくとも現状、Appleが採った戦略は、極めてうまく市場に合致している、ということは断言していいだろう。
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