「今月の経理業務をまとめて処理して」──マネフォからAIエージェント機能 あいまい指示で自律処理

 マネーフォワードは4月7日、AIが経理・労務・法務などのバックオフィス業務を自律的に処理するAIサービス「マネーフォワード AI Cowork」を7月に提供開始すると発表した。同日より先行受付を開始している。

 対象は「マネーフォワード クラウド」のユーザー。「今月の経理業務をまとめて処理して」といった曖昧な自然言語の指示でも、AIが意図を解釈し、請求書発行・支払依頼・入金消込・資金繰り予測などの業務を、複数のAIエージェントが並列かつ自律的に処理して完了まで導くとしている。MCP(Model Context Protocol)サーバーの導入・運用は一切不要で、専門知識がなくても利用できる。

 マネーフォワード クラウドの各プロダクトとの連携が標準設定されており、経費精算・請求書発行・会計仕訳などの経理業務から、入退社手続き・勤怠管理・給与計算・年末調整といった労務業務、法務業務まで、すぐに自律化できるとしている。AIエージェントは同社開発のものに加え、開発パートナーが提供するエージェントやユーザー自作の「マイエージェント」との組み合わせも可能で、オーケストレーターエージェントがユーザーの指示から意図を読み取り、各エージェントへ業務を振り分ける。

 UXはチャット形式のほか、定型業務を「エージェントリスト」から選択して即座に開始できる形式も用意する。AIエージェントが「今すべき業務」をプッシュ型で提案する機能や、社内ナレッジに回答するAIヘルプデスク機能も搭載している。

 また、企業での利用に向け、AIが常に社内ルールに従って動くための「ガードレール機能」を搭載する。AIが作成した下書きを人間が確認・承認する「Draft & Approve」プロセスとAI監査ログも備え、中堅・エンタープライズ企業でも導入できるガバナンス体制を整えている。技術基盤には米Anthropicの「Claude Agent SDK」と「Claude API」を採用。MCPの活用も可能で、外部ツールやデータとの連携も実現するという。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本の生産年齢人口は2030年までに約234万人減少する見通しだ。マネーフォワードはこうした人手不足への対応として、「人間がSaaSやAIを使って作業する」体験から「AIに任せて完了する」体験へのシフトを目指すとしている。

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