小寺信良のIT大作戦
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー(4/5 ページ)
給湯と冷房を同時に行う装置
会場入口付近でガンガンに冷風を吹き出していたのは、前川製作所というところの給湯冷房システム「ZERO-Cool」だ。巨大業務用エアコンに見えるが、実は給湯と冷房を同時に行う装置である。
工場などの製造では、お湯をたくさん使う現場がある。このお湯を電気で作る際に、室内の空気から熱を吸収し、熱交換することで、低温の冷気が取り出せる。それを吹き出すことで冷房にしようという装置だ。元々お湯を沸かすために使う電気で冷房もできるので、条件によっては、実質冷房にかかる電気代をタダ(ゼロ)に近づけることも可能だという。
サイズとしてはこの1モデルしかないが、原理が同じなので同様の製品として冷風、冷水、熱風、蒸気など用途に応じた様々なバリエーションがあるという。
もっとも導入が多いのは食品工場で、基本的な生産工程が加熱であるために、工場内の温度が非常に高い。温水はボイラーなどを使っていたところが多いが、電気で温水を作ることで、いわゆるエコキュートと同じような方式になる。暑すぎて働けないという環境を改善する提案をしているという。
前腕を冷やす小型プール
ゼンスイが特許出願中とするのが、「前腕冷却クールステーション」だ。前腕には体温調整に関わる血管が集中しており、ここで血液を冷却することで、全身を効率よく冷やすことができるのだという。空気で展開できる小型プールと、冷却器を使って水温を一定に保つ。
多くの冷却グッズは皮膚を冷やすが、こちらは血液を直接冷やすという方法が特徴。短時間冷やすだけで効果があるため、スポーツのハーフタイムのような短い時間でも活用できるという。
また専用アプリからは離れた場所からリアルタイムで水温管理や温度設定、UV殺菌のON/OFFなどが可能になっている。現場には入れないスタッフでも遠隔で操作できるので、現場の人間が気を使う必要がない。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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