PMA 2004
キヤノンの新デジカメ、触ってきました
キヤノンは国内で「PowerShot Pro1」、「PowerShot S1 IS」、「IXY DIGITAL 500」/「同450」/「同30a」、「PowerShot A75」/「同A310」を発表したが、ここ米ラスベガスPMA 2004では各機種の展示が行われている(IXY DIGITALは、米国名DIGITAL ELPHとしての展示)。
各機種のスペックは国内で発表されたものと同じだ。ブースではやはり、新ボディとなるPro1とS1 ISの人気が高い。両機種とも大量に並べられハンズオンで自由に利用できる。
Pro1は、EFレンズの最高峰を示す“L”レンズを搭載。蛍石を用いた色収差の少ない7倍ズームレンズが売り物。キヤノン製としては初の2/3インチCCD(800万画素)を搭載する。実際に手にしてみると以外にコンパクトで手になじむ感触だ。操作系はEOSシリーズとは多少異なるが、ダイヤル操作、サブ液晶ディスプレイへのステータス表示など、レンズ交換式デジタルカメラのイメージを引き継いでおり雰囲気は満点。
質感もEOS Kiss Digitalなどよりははるかに高く、高級カメラらしい仕上がりだ。バリアングル液晶、2/3インチCCD、高画質・高倍率ズームを採用している割にはコンパクトで、奥行きが90ミリに抑えられている点はうれしい。約23.5万画素と高解像なEVFを搭載している点も魅力だ。
なお、本機はズームリングを回転させることで動作する電動ズームを採用している。レバー式に比べると、リングを回す角度で自由に画角を設定できる点が長所といえるが、やはりマニュアル動作のズーム機構に比べるとダイレクト感に劣る。また、ライバルと目されるミノルタのDiMAGE A2(PMAミノルタブースに展示中のA1後継800万画素機)にはある手ぶれ補正機能が内蔵されない点を、キヤノンLレンズの力などでどこまでカバーできるか。ハイエンドコンシューマ機ユーザーの指向性を図る上でも注目の製品と言える。
一方、S1 ISはキヤノン久々のIS(手ぶれ補正機能)付きレンズ採用機。ライバルは松下電器のFZ-10になるだろうが、ズーム倍率(10倍対12倍)、画素数(300万画素対400万画素)の違いがあり、スペック的には本機の方がやや不利と言えるかもしれない。しかし、バリアングル液晶パネルとコンパクトさ、動画機能という点では、本機の方が優れている。
VGAサイズで最長60分の連続撮影ができる動画機能は、いざという時に役立つだろうし、実際に手にしてみると奥行き約66ミリのコンパクトさも実感する。ズーム速度の高速さも気持ちがいい。
両機種とも、昨年ヒットした他社のフォームファクタを積極的に取り入れたもので、根強い人気のコンパクト機と合わせ、あらゆる分野をカバーする強力なラインナップを形成したという印象だ。実際の使用感も、官能的とは言えないがなかなか軽快でソツがない。
フォトプリンタ新製品も
8色インクシステム採用のA3ノビプリンタ「i9900」と、2ピコリットルのスーパーフォトノズルを搭載した「i80」も展示されていた。前者はPIXUS 990iと同じ全弾2ピコリットル、1色あたり768ノズルのヘッドを用いたもの。990iのヘッドは10列あるうち7列しか使われておらず、i9900の8色インクシステムは残り10列のうちの1列を活用したものだと思われる。
追加された色はグリーン。ポジフィルムに比べ、インクジェットプリンタが不得手とされる色域のうち、オレンジはすでに990iで対応していたが、今回の新製品で拡張ポイントにグリーンが追加された形だ。ドライバの熟成も進め、階調のなめらかさなどもアップしているという。
「i80」はPIXUS 50iと同じデザインの筐体を採用。4色インクシステムに変化はないが、2ピコリットルのスーパーフォトノズルを追加することで、PIXUS 560iなどと同等の写真画質を実現している。
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