ウルトラモバイルPCの試作機を見た(1/5 ページ)
米Intelは、「Ultra Mobile PC」と呼ぶ新たな種類の小型で安価なモバイルコンピュータを作り出す計画を明らかにしつつある(3月8日の記事参照)。
同社は3月7日、Ultra Mobile PC(UMPC)が、コンピュータのカテゴリーを表していることを明かした。これは今四半期に登場する予定で、商品入れ換えや棚の陳列作業を行う企業にとって便利なものになるだろう。ネットにつないだり、映画を見たり音楽を聴いたりしたいけれども、ノートPCは家に置いていきたいという学生やコンシューマーにもぴったりだ。
要するに、このUMPCプラットフォーム――Intelはこの計画にMicrosoftと並行して取り組んでいる――は、新たなハードプラットフォームを提供し、新しい種類のデバイスの基盤として利用されるものなのだ。
Microsoftはこのデバイスの計画をまだ発表していないが、いわゆる「Origami」プロジェクトで人々の関心をかき立ててきた。同社はこのデバイスのソフトインタフェースを提供するとみられている。
「PCの持つ問題は、常に持ち運ぶには大きすぎるということだ。ノートPCでさえもそうだ」とIntelのモビリティ部門ジェネラルマネジャー、ショーン・マローニ氏は、7日のIntel Developer Forum(IDF)の基調講演で語った。
実際、「チャンスは中間にある」とモビリティ部門ジェネラルマネジャーのムーリー・エデン氏はIDFのセッションで語った。「中間には、必ずしも携帯電話やノートPCに取って代わるわけではない新しいカテゴリーのチャンスがある」
このため、Intelは従来よりも小型ながら、MicrosoftのWindows XPなどフルバージョンのOSを動かせるプラットフォームの開発に乗り出した。
最初のUMPCプラットフォームは消費電力約5ワットの省電力プロセッサ「Pentium M」を基盤とし、今四半期に登場する。
Intelは、GPSチップのメーカーなどほかのハードメーカーとも協力して、各社が自社製品とUMPCプラットフォームをうまく連係させられるように支援してきたとあるIntel幹部は語る。
同社はこのプラットフォームが、安価でバッテリー駆動時間が長く、インターネット接続や電子メールのチェック、さらにはIP電話、写真の管理、音楽再生、ビデオ視聴もできるUMPCを作り出す上で役に立つと見込んでいる。
UMPCはビジネスユーザー、コンシューマー、教育などさまざまな市場に合わせて調整できる。教育市場は、安価なタッチスクリーン式デバイスが恩恵をもたらし得る分野の1つだとIntelは述べている。
Intelは認めてはいないものの、UMPCデバイスは「価格は500ドルから」「1回の充電で約8時間のバッテリー駆動」を目指している。最初のUMPCは数週間以内に市場に登場する見込みだ。
「これから1年半から2年の間に、(UMPCで)多くの実験的試みが行われるだろう」とマローニ氏は基調講演で語った。
UMPCがどのような姿になるかを見せるために、Intelは2つのコンセプトデバイスをIDFで披露した。1つは、今四半期に登場するデバイスの代表的なものと説明された。これは7インチディスプレイを搭載し、厚さは約0.5インチ(1.27センチ)、重さは約2ポンド(900グラム)。側面にボタンがあり、GPS機能を内蔵しているようだ。
もう1つのデバイスは手作りの試作機で、回転式キーボードと5.5インチディスプレイを搭載する。これは、2~3年のうちに登場するかもしれないUMPCの姿を見せるために作られた。これは1つ目のデバイスのほぼ半分の大きさだ。
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