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Amazon、赤字拡大だが「ホリデーシーズンは顧客により快適な体験を提供する」とべゾスCEO

» 2014年10月24日 10時05分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comが10月23日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)決算は、売上高は前年同期比20%増の205億8000万ドルだったが赤字幅が前年同期の約11倍に拡大し、純損失が4億3700万ドル(1株当たり95セント)だった。売上高、純損失ともにアナリスト予測(売上高は209億ドル、純損失が3億3400万ドル)を下回った。

 amazon 純損益推移

 営業損失は5億4400万ドルだった。前年同期の営業損失は2500万ドルだった。

 物流センターへの投資や、米国で10月に発売の新Kindleシリーズの製造コスト、米Twitchの買収コスト(買収総額9億700万ドル)、7月に米国で発売した「Fire Phone」の販促コストなどが響いた。

 同社は業績発表後の電話会見で、主にFire Phoneに関連する損失として1億7000万ドルを計上したことを明らかにした。

 ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「ホリデーシーズンを迎える準備に当たり、われわれは顧客体験をこれまでになくストレスフリーで簡単にするよう注力している」と語り、最近追加した顧客向けサービスを列挙した。

 事業別の売上高は、書籍や映画などのコンテンツを扱うメディア部門が4%増の52億4400万ドル、電化製品および雑貨部門(Kindle端末やWebサービスを含む)が26%増の139億5300万ドルだった。

 Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は37%増の13億8200万ドルだった。

 ホリデーシーズンを含む第4四半期(10〜12月期)の見通しは、売上高を前年同期比7〜18%増の283億〜303億ドル、営業損益をマイナス5億7000万〜4億3000万ドルと予測した。

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