三菱重工交通機器エンジニアリングはこのほど、扉数・扉位置が異なる列車にも正確に対応する改良型ホームドア「どこでもドア」を開発し、三菱重工業三原製作所の和田沖工場(広島県三原市)で運用検証試験をスタートした。
2、3、4扉車に対応したホームドア。扉を軽量化したほか据え付け期間を短縮化でき、設置から運用までのトータルコストを削減できるという。
扉に2段伸縮の入れ子方式を採用し、戸袋幅を限界まで縮めると同時に開閉幅を広げた戸袋付ドアもラインアップ。戸袋なしの支柱タイプと組み合わせることで、より大きい停車位置のずれに対応できる。人や荷物を感知するエリア検知センサーを搭載。音声による注意勧告や光による警告表示に対応した。
和田沖工場には、約30メートルのプラットフォーム状スペースに戸袋付ドアと支柱タイプドアを組み合わせて設置。模擬車両も設置し、来年3月末まで1年間の予定で、ホームドア普及促進に向けたさまざまな課題を検証する。
三菱重工交通機器エンジニアリングは、電動式扉自動開閉装置などの分野で「どこでもドア」の商標を取得している。
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