　量子プログラミングの学習から実行・解析環境までをクラウドで提供するプラットフォーム。米Rigetti Computingと米IonQの量子ゲート方式量子コンピュータに加え、カナダD-Wave Systemsの量子アニーリングマシンを実行環境に選べる他、これら量子ハードウェアと従来のコンピュータを合わせたハイブリッド計算も実行できる。料金は計算時間に応じた従量制。

米IonQのイオントラップによる量子ゲート方式量子コンピュータなどで量子計算を実行できる

　Amazon Braketは2019年12月から先行提供を始め、米フィデリティ・インベストメンツ、独フォルクスワーゲン、カナダ・ウォータールー大学などがすでに利用しているという。

Amazon、量子コンピュータに本腰　3社の量子ハードでプログラミングできる「Amazon Braket」発表　研究所設立、共同研究プログラムも
米AWSは、量子コンピュータのフルマネージドサービス「Amazon Braket」を発表した。同サービス上で記述した量子プログラムを、複数社の量子ハードウェアで実行できる。
NEC、量子コンピュータの学習・検証支援サービス開始
NECは、企業の量子コンピュータ活用の検証や教育を支援するサービスを始めた。カナダD-Wave Systems製の量子アニーリング方式の量子コンピュータや、NECのスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」によるシミュレーション環境を提供する。
Microsoft、量子計算プラットフォーム「Azure Quantum」のプレビュー版を公開　日本ベンチャーの活用例も
米Microsoftは、開発者向けのバーチャルイベント「Build 2020」で量子計算プラットフォーム「Azure Quantum」のプレビュー版を公開した。複数の量子ハードウェアやソフトウェアを利用できる。発表では、日本の量子ベンチャーによる活用事例も紹介された。
産官学で量子コンピュータ研究加速　東大が協議会設立
東京大学は、量子コンピュータに関する知見を産官学で共有しながら実用化を進める取り組み「量子イノベーションイニシアティブ協議会」を設立した。参加企業・大学同士で密に連携し、世界に先駆けて量子技術の社会実装を目指す。