この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Oracle純正の「MCP Server for Oracle Database」登場、自然言語でOracle DBに問い合わせ可能」(2025年7月22日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Oracleは、生成AIがMCP(Model Context Protocol)を通じてOracle Databaseと対話を可能にする「MCP Server for Oracle Database」をリリースしました。
MCP Server for Oracle Databaseは同社が提供するコマンドラインツール「Oracle SQLcl」の新機能として提供されます。
Oracle SQLclはコマンドラインのSQLクライアントとして、Oracle Databaseに対してSQLやPL/SQLを対話形式またはバッチで実行可能です。これに新たにMCPサーバ機能が追加されたことにより、MCPクライアントを通じて生成AIとのやりとりを実現しています。
これにより、データベースへの問い合わせを自然言語で記述すると、それを元に生成AIがSQL文を生成し、MCPサーバ経由でOracle Databaseで実行され、結果を得ることが可能になります。
ただし生成AIが人間の意図しないようなクエリを生成、実行して情報漏洩などが発生しないように、SQLclとMCPサーバが用いる権限の確認を行うことと、クエリの対象となるデータベースとしてサニタイズされた読み取り専用レプリカまたは専用のデータサブセットを使用することなどが推奨されています。
Oracleは、SQLclによるMCPサーバを利用する最も簡単な方法として、オラクルが提供しているVisual Studio Code用の拡張機能「SQL Developer Extension for VS Code」を挙げています。
この拡張機能にはSQLclが含まれており、起動するとMicrosoft Copilotで使用するためのMCPサーバをVS Codeに自動的に登録。あとは接続対象となるOracle Databaseのユーザー名、パスワード、サーバー名、ポート、データベースサービス名などのデータベースプロパティを指定することでデータベースに接続できると説明されています。
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