米Appleは12月9日、日本で「衛星経由のメッセージ」の提供を開始した。携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも、家族や友人とメッセージをやりとりできる。対象はiOS 18以降のiPhone 14以降、watchOS 26以降のApple Watch Ultra 3。
米Globalstarの衛星ネットワークを活用するもので、圏外でメッセージを送信しようとすると自動的に起動し、最も近い衛星への接続を促す。iPhoneのロック画面やApple Watchの画面、メッセージアプリから接続でき、iMessageとSMS(一部の通信会社が対応)でテキスト、絵文字、Tapbackを送受信できる。衛星経由のiMessageはエンドツーエンドで暗号化する。
対応モデルではDynamic Islandに接続強度を表示し、改善できる場合は左右への向き変更を指示する。組み込みのデモ機能で、事前に接続方法を確認できる。
同機能は、すでに日本で提供されている「衛星経由の緊急SOS」「衛星経由の探す」に追加で搭載されるもの。Appleでは、緊急時の場合は衛星通信のメッセージではなく、衛星経由の緊急SOSを利用するように案内している。
衛星経由でiMessageを使うには、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所に出かける前に、iMessageをオンにしておく必要がある。衛星経由でSMSメッセージを使うには、加入先の通信事業者が対応している必要があるほか、通信料がかかる場合があるという。
利用には通信事業者の契約プランが必要。Appleは利用料について「アクティベーション後2年間は無料」としているが、ドコモやソフトバンクは当面無料で利用可能と案内している。また、KDDIでも利用できるが、同社はStarlinkを使った衛星通信サービスを提供しており、本機能はStarlinkが利用できない場合に起動する。
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