東芝、HD DVD立ち上げスケジュールを見直し
東芝は9月1日、次世代DVD規格「HD DVD」の立ち上げスケジュールを見直しており、米国での立ち上げを来年に遅らせる可能性があることを明らかにした。
1月にInternational Consumer Electronics Show(CES)で発表された当初の計画では、年末までに米国と日本でHD DVDハード・ソフトを立ち上げることになっていた。このとき、3社の映画会社がハード立ち上げに合わせて合計で89作品を提供すると発表した。
東芝によると、日本の立ち上げは予定通り進んでおり、年内にハード製造を開始するが、米国での立ち上げは予定を変えることになりそうだという。
「それぞれの市場でHD DVDの立ち上げのタイミングを最適化したいと考えている」と東芝広報室の大森圭介氏。「(パートナーの)大半は、段階的ではなく大々的な立ち上げを望んでいる」
HD DVDの正確な立ち上げ計画はまだ発表されていないが、CESでは、それぞれの国でプレーヤーとソフトが徐々に市場に投入されるという印象を受けた。現時点では、パートナーが「もっとインパクトを与えたい」「重要な年末商戦期に消費者を混乱させたくない」と考えているようだ。
HD DVD立ち上げの遅れにはリスクが伴う。Blu-ray Discに対する同規格のアドバンテージの1つは、市場に登場するのが早いという点だからだ。Blu-ray Discは2006年前半にプレイステーション 3に搭載されて市場に初登場する見通しだ。HD DVDをそれよりも早く立ち上げれば、ライバルが登場する前にユーザー基盤を築くことができる。
これら両方の規格のハード・ソフトが登場すれば、競争は激しくなるだろう。各社はそれぞれの規格の開発に多額の資金を注ぎ、自分たちの規格を標準にするためにさらに大量の資金を投じてきた。
立ち上げが遅れる可能性があるというニュースは、初め3週間前に報じられた。このときWall Street Journalは、Paramount Picturesが年内にHD DVDコンテンツを立ち上げる計画を取りやめたと伝えた(8月10日の記事参照)。同紙によると、Paramountは現在2006年を目途にしている。またNBC Universalが年内に発売するHD DVDコンテンツを16作から12作程度に減らすことにしたとも同紙は報じた。
毎日新聞はこの日、HD DVDの米国での立ち上げが来年3月になると報じた(関連記事)。
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