Dell、Itaniumサーバから撤退へ
DellはIntelのItaniumのサポートを終了する計画だ。Intelの広報担当者が明らかにしたものだが、ItaniumサーバはDellのサーバ戦略の中でわずかな部分を占めるにすぎない。
ItaniumはデータセンターやHPC向けのハイエンドサーバ用プロセッサで、Intelはこれを64ビットプロセッサとして推進していた。しかし、32ビットのx86 Xeonプロセッサとは異なる命令セットを使っていたためにソフトウェア開発者はアプリケーションのポーティングを渋っていた。
IntelはItaniumの当初の命令セットをIBM、HP、SunなどのUNIXサーバ向けRISCプロセッサの代替として勧めており、富士通やNECなどのサーバに採用されている。
Dellのサーバビジネスはこれらのベンダーとは異なり、1990年代中頃からIntelのXeonプロセッサとともに成長してきた。同社のサーバはWindowsとLinuxを使った、RISCサーバの安価な代替品として受け入れられ、サーバ市場を変革していった。Dellが推し進めた比較的安価なx86サーバは、今では全世界のサーバの約90%を占めるほどに広がっている。
Advanced Micro Devices(AMD)がx86命令セットの64ビット拡張をデモして64ビットコンピューティングへの移行が容易になってくると、Intelも同様の技術をリリースした。Dellは現在では64ビット版Xeonプロセッサを製品ラインアップ全域で採用している。
IntelはItaniumを大規模に採用していた顧客ではなかったとIntelの広報担当者、エリカ・フィールズ氏は説明する。「当社にはItaniumを販売する数多くのベンダーがいる。Dellはその中の1社ではあるが、実のところ、その売り上げはわずかだ」と同氏。
Dellのエンタープライズビジネス担当者からのコメントは得られていない。
IntelがItaniumをメインのサーバプロセッサとはしない方針を決めた後、このプロセッサ用のチップセット開発も停止され、HPや富士通などのパートナー企業に一任された、とIlluminataのアナリストであるゴードン・ハフ氏は解説する。Dellの研究開発投資額はこれらの企業よりも少なく、今年立ち上げ予定のデュアルコア版ItaniumであるMontecitoのチップセットを開発する予定もない、と同氏。
「DellはItaniumに投資を続けていたのに突然サポートをやめたというわけではない。同社が販売しているのは比較的古い製品で、例えそう望んだとしても短期的な方針を設定することはできないだろう」とハフ氏は説明している。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
キオクシアに約366億円の賠償命じる判決 米特許訴訟、陪審評決に続き 「あらゆる法的手段講じる」
-
2
「コードは一行も書いていない」 アイドルの宮本佳林さん、AIで配信システムを丸ごと構築 “技術ブログ”が話題
-
3
BASE子会社、最大885万件漏えいか カード番号の一部も ECサイト構築サービスに不正アクセス
-
4
講談社、最大3812件の個人情報流出 社員がフィッシングメールに騙される
-
5
個人情報含む約3300万件のデータ漏えいか 整体院予約など手掛けるEPARKリラク&エステ システムに不正アクセス
-
6
ミャクミャク関連サイトがアダルトサイトに……大阪万博のドメイン運用終了→転用続出で物議 悪用の懸念も
-
7
つい見せたくなる延長コード、開発したのは東大阪の電線メーカー 3000万円の機械導入で思いを形に
-
8
Apple、大量購入品の返品に「15%の手数料」 販売条件に明記 “転売対策”か
-
9
エルヴィン団長「とりあえず再起動しろ!」──NTT東日本×「進撃の巨人」の“情シスあるある”広告が話題
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR