Symantec CEO、「MSのセキュリティ参入に苦情」報道を否定
Symantecのジョン・トンプソンCEO(最高経営責任者)は10月11日、同社が、欧州委員会がMicrosoftを独禁法違反で調査する可能性をもたらす第一歩を踏み出したとの報道を否定した。同氏はこの日Commonwealth Clubでの講演で、両社の関係は「相互依存的」だと語った。
「当社にはWindows環境のユーザーが数千万人いる。われわれはWindows体験をセキュアにしており、われわれとMicrosoftの間には相互依存の関係がある」(同氏)
10月6日にDow Jones Newswiresは、Symantecが欧州委員会にMicrosoftに対する「非公式の」苦情書を提出し、これが独禁法に基づく調査につながる可能性があると報じた。欧州委員会は欧州連合(EU)の執行部門で、昨年には独禁法に基づく5年間の調査の末に、Microsoftに4億9700万ユーロの罰金支払いと、Windows Media PlayerなしのWindowsの出荷を命じた。
講演後の取材で、トンプソン氏はSymantecが欧州委員会に書類を提出したことを認めたものの、報道は否定し、「われわれは何の調査にも関与していない」と語った。
「われわれはMicrosoftと提携している。想像をふくらませて、彼らを法廷へ連れて行こうとするようなことはしない」(同氏)
欧州委員会にコメントを求めたが、11日夜の時点では返答は得られていない。
Microsoftが抱える独禁法訴訟の重荷は次第に減ってきており、11日に発表した米国でのRealNetworksとの7億6100万ドルでの和解によりいっそう軽くなった。RealNetworksはこれまで欧州委員会の調査において大きな役割を演じてきた企業であり、この和解は米国における最後の大規模な対Microsoft民事独禁法訴訟を終わらせた。
Microsoftは先週、企業ユーザーに統合型ウイルス・スパイウェア対策製品「Microsoft Client Protection」を提供する計画を発表した(10月7日の記事参照)。この製品のβ版は年内にリリースされる予定だ。同社は既に、コンシューマー向けセキュリティソフト「Windows OneCare」のβ版を一部顧客に提供している。
今やMicrosoftのセキュリティソフト市場への本格参入は「必至」だが、同社がこの市場に定着したSymantecを押し出すのは必ずしも容易ではないだろうとトンプソン氏はCommonwealth Clubで聴衆に向けて語った。「彼らの市場参入に成功が約束されているとも思わない」
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
IDCFクラウドへのランサム攻撃、495の企業・自治体に影響 一部には「復元難しい」との通達も
-
2
IDCFクラウドへの不正アクセス、ランサムウェア攻撃と明らかに 運営会社が回答
-
3
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
4
損保ジャパン、約6万件漏えいか 大和証券・シチズンと同じ委託先への不正アクセスで
-
5
相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け
-
6
HIS子会社からパスポート情報流出か、最大627人分 昨年の不正アクセスを公表
-
7
Google広告の代理店アカウントに不正アクセス 顧客アカウントからカジノ広告無断配信 パスキー設定も侵入許す
-
8
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
9
IDCFクラウドに不正アクセス 東日本の第1リージョンで障害
-
10
「FDEが開発したAIエージェントの7割は使われず、単なるコンサルティングが販売される」 ガートナー予測
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR