日本のヤフーも「Bing」採用へ 米Yahoo!とMSの検索提携で
「Yahoo!JAPAN」の検索エンジンも「Bing」に――米Yahoo!とMicrosoftの提携に伴い、日本のヤフーも、MSが開発したBingの検索プラットフォームを採用する可能性が高いという。
「Yahoo!JAPAN」の検索エンジンも「Bing」に――米Yahoo!が米Microsoft(MS)と提携し、MSが開発したBingの検索エンジンを採用すると発表したことを受け、ヤフーは7月30日、「Yahoo!JAPANの検索エンジンにもBingを採用する可能性が高い」とコメントした。検索連動広告についても、MSのプラットフォーム採用を検討する。
Yahoo!JAPANの検索エンジンは現在、米Yahoo!が開発した「Yahoo! Search Technology」(YST)だが、「米Yahoo!がBingに切り替えた後、日本市場向けにも良いエンジンだと判断すれば、Yahoo!JAPANにもBingを搭載していく可能性が高い」(ヤフーの広報担当者)という。
「MSと米Yahoo!の発表内容を見てみると、YSTの開発が終了する可能性が高い。ヤフーは以前、Googleやgooの検索エンジンも搭載していたこともあり、ほかの選択肢も消えたわけではないが、YSTが使えないなら、Bingに移行すると考えるのが自然だろう」
検索連動広告については「現時点では決まっていない」としているが、現在利用している子会社・オーバーチュアのプラットフォームから、MSの広告入札システム「AdCenter」やBingの広告プラットフォームに切り替えることを検討する。
ヤフーには、米Yahoo!が34.79%、ソフトバンクが40.95%出資している。
Microsoft日本法人は提携について、「今回の提携はグローバルに波及するが、米国外のことについては詳細を詰めて確認している段階」とコメントしている。
関連キーワード
Yahoo! | Microsoft(マイクロソフト) | Bing | ヤフー(Yahoo!JAPAN) | 検索エンジン | Overture(オーバーチュア) | 検索連動型広告 | adCenter | 日本市場 | 日本法人
関連記事
- Microsoft-Yahoo!の提携、その課題とメリットは
「大型提携はうまくいかない傾向がある」との見方もあるが、Microsoftは検索シェアを増やすことができ、Yahoo!は検索にお金を投じる必要がなくなる。(ロイター) - MicrosoftとYahoo!が提携発表 Yahoo!がBing採用
10年契約の下、Yahoo!は検索アルゴリズムと検索広告プラットフォームに、MicrosoftのBing検索エンジンを採用する。 - 「Yahoo!は衰退資産」――MicrosoftがYahoo!から手を引いた理由
「経済的に意味がなくなった」とMicrosoftのCFOは言い、「これでわれわれは先に進める」とCEOは言った。 - Yahoo!買収提案にソフトバンクはどう動く
「さまざまな提案があるだろうが」――ソフトバンクの孫社長は、MicrosoftのYahoo!買収について決算会見でコメント。Google対抗策についても話した。 - ヤフーがオーバーチュアを子会社化
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.