GoogleはMicrosoftを恐れるべき――その理由は(2/2 ページ)
MicrosoftがGoogleを恐れているのは確かだが、GoogleもまたMicrosoftを恐れるべきだ。Microsoftには資金力があり、Windowsもまだ強力だ。
6. Bingはかなりの優れもの
Microsoft Liveは大したものではなかった。だがユーザーがBingを試してみたら、その検索結果に満足するだろう。BingはGoogleで見られるのとほぼ同じ検索結果を提供する。それにビジュアル検索などの付加機能のおかげで、Google検索にはないものが幾つか加わっている。Bingが検索市場で勢力を伸ばす理由はある。Bingはかなりの優れものなのだ。
7. MicrosoftはGoogleを狙っている
GoogleはMicrosoftを標的に据えているかもしれないが、MicrosoftもまたGoogleに狙いを付けている。Microsoftは市場におけるGoogleの影響を押さえ込むための戦略を用意している。同社は自分のやりたいことを分かっている。それに資金力があるので、Microsoftにチャンスがないとは簡単には言えないと思う。
8. 企業はMicrosoftを信頼している
Googleはコンシューマー分野では好調かもしれないが、法人分野ではまだ大きく後れている。同社のモバイルプラットフォームはまだ法人を取り込めていない。Googleドキュメントは、Microsoft Officeから企業ユーザーを奪えるだけの十分な価値を提供していない。これら2つの重要な要素がなければ、Googleはいずれのサービスでも大したことはできないだろう。
9. 「未来はクラウドにあり」をMicrosoftも理解している
Googleは、未来はインターネット上にあるということを分かっているかもしれないが、Microsoftもそれを理解しているはずだ。MicrosoftはWebでGoogleと戦うつもりだということを明確にしている。Officeなどより多くの自社サービスをインターネットに展開し始めている。Microsoftはクラウドコンピューティングのトレンドに深く踏み込んでいる。
10. Windows 7は未知の要因
Windows Vistaは使い物にならなかったかもしれないが、Windows 7は別物だ。Windows 7のありのままの姿――Vistaが本来そうあるべきだった姿――を見ているユーザーは、同OSに満足している。Windows 7が成功するほど、Googleがソフトウェア市場に進出する上での問題は大きくなる。Googleはそれを知っているし、Microsoftも分かっている。
Googleは現状に満足しすぎてはいけない。Microsoftはこの戦いに深く食い込んでいる。
関連キーワード
Microsoft(マイクロソフト) | Google | Windows 7 | Windows | Bing | Chrome OS | Google Chrome | Android | ブラウザ | Internet Explorer | Office | 検索市場 | 検索サービス | 検索エンジン | Google Docs
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
関連記事
GoogleやAppleにどう対抗 MicrosoftバルマーCEOが語る
PC向けOSやWebブラウザなど、Microsoftがトップシェアを維持してきた分野でライバルが存在感を増している。来日したバルマーCEOが、Mac OSやFirefox、Googleの検索サービスなどの評価や対抗策を話した。- 「PC、電話、テレビ&クラウド」――バルマーCEOが示す未来像
- Microsoftの検索エンジンBing、シェア10%超える
- MicrosoftとYahoo!が提携発表 Yahoo!がBing採用