Google、「Google Apps」にAndroid端末管理機能を追加
Google Appsのスマートフォン管理機能で、iPhone、BlackBerryに加えAndroidもコントロールできるようになった。
米Googleは10月28日(現地時間)、企業および教育機関向け「Google Apps」にAndroid端末を管理する機能を追加したと発表した。管理者は従業員がGoogle Appsへのアクセスに利用するAndroid端末のパスワードを管理したり、盗難・紛失の際リモートで初期化したりすることができる。
同機能に対応する端末側のOSはAndroid 2.2以上。数日中にAndroid Marketで提供を開始する「Google Apps Device Policy」をインストールすることで利用できる。Androidユーザーは同アプリから企業のGoogle Apps(Gmail、Google Talk、Google Calendar、Google Docs)にGoogleアカウントを使ってアクセスできるようになる。一方管理者は、端末のリモート初期化、長期間使用されていない端末のロック、パスワードの設定といった管理をWebブラウザから行える。個人の端末でGoogle Appsに接続している従業員が退社した場合、企業情報への接続権を無効にすることで情報を安全に保てる。
Google Appsのスマートフォン管理機能は、2009年5月にBlackBerry向けが、2010年2月にiPhone、Nokia ESeries、Windows Mobile向けが既にリリースされている。
同様の機能は、米IBMの「Lotus Notes and Domino」(iPhone、BlackBerry、Nokiaの一部の端末に対応)や米Microsoftの「Exchange Server 2010」(iPhoneとWindows Mobileに対応)にも備わっているが、Android端末に対応したのはGoogle Appsが初めてだ。
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