目の前の風景とナビゲーションが融合――パイオニアの“次世代カーナビ”を見てきた:CEATEC JAPAN 2011
ドライブ中、フロントガラスに映る風景とナビゲーションが“融合”する――。そんな“次世代カーナビ”とも言える「AR-HUD」を、パイオニアがイベントに参考出展している。
ドライブ中、フロントガラスに映る風景にルート情報や施設情報などのナビゲーションが投影される――AR(拡張現実)を活用した車載用ディスプレイ「AR HUD」(AR HEAD-UP DISPLAY)を、パイオニアがCEATEC JAPAN 2011(10月4〜8日、幕張メッセ)に参考出展している。「2012年中に製品化し、車載オプション品として販売する予定」(説明員)だ。価格は未定。
クルマのサンバイザー部分からつり下げるように設置した透明なディスプレイに対し、RGBレーザー光源モジュールを用いた超小型プロジェクタでナビゲーション情報を投影する仕組み。ナビゲーション情報は専用スマートフォンアプリから送信する。
スマートフォン内蔵のGPS機能や各種センサーを活用することで、実際の景色に重ね合わせるようにして「(運転手の感覚的には)フロントガラスから1.5〜2メートル先の空間に、19インチ相当の鮮明な映像を投影する」という。
実際に見てみると、運転中に次々と移り変わる景色に対応するようにして、ルート情報や次の交差点までの距離、方角と目的地の方向が分かるコンパスなどがなめらかに表示された。今回の体験ブースでは実際に走っているクルマを用いていないため精度は分からなかったが、この通りにナビゲーションが表示されるのであれば、実用化に十分耐えそうだ。
パイオニアによると、同製品の利用で「運転手は景色から目を離すことなく、直観的にナビゲーションを確認できる」とし、わき見運転による交通事故の発生防止などに役立つとしている。
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