Dreamforce 2013 Report
「デザインはますます重要」「管理職の仕事は『チームの支援』」──Yahoo!マリッサ・メイヤーCEOが語る(1/2 ページ)
米サンフランシスコで11月19日(現地時間)に開幕した「Dreamforce 2013」で、米Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEOが初日の特別ゲストとして登場。salesforce.comのマーク・ベニオフCEOのインタビューに答える形で、Yahoo!の経営で心がけていることや日常の思いなどを語った。
ベニオフ あなたは私が連絡をとろうとするたびにインドにいたり、いつも社員とともに世界中を飛び回っている。その目的は?
メイヤー 一番の理由はグローバルの状況を見たいからです。例えば、イスラエルにはどのような市場があり、日本や中国ではモバイル端末がどのように使われているか――といったことを知りたいんです。
私は前職(Google副社長)でプロダクトマネジメントを担当していましたが、世界に向けたサービスを作るのは簡単なことではありません。それを成功させるためには、世界を飛び回ってユーザーや広告主などに実際に会う必要があるのです。
ベニオフ Google時代は、サービスに対する優れた考え方で会社を成功に導いた。その秘けつは?
メイヤー いつも心がけているのはユーザー視点でデザインを考えることです。自分だったらどんな仕様がストレスになるかを考え、そうならないように気をつけてサービスを作ってきました。例えば、サービス内で待ち時間が長いことは誰にとっても苦痛ですよね。
また、もう1つ注意しているのは“エキスパートユーザー”を大切にする点です。これはつまり、数時間や数日程度でユーザーが使いこなせる(エキスパートになれる)ようなシンプルなユーザーインタフェース(UI)を作るということです。中には複雑な使い方をする人もいても、なるべく多くの人々がなじめるようなサービス作りを目指しています。
その1つの好例はXeroxの複合機です。自動でホチキスを止める機能などを備えていても、中心機能である「コピー」は大きな緑のボタンを押せばすぐにできます。このように誰でも直感的に分かるUIこそが優れたデザインと言えるでしょう。
ベニオフ しかし、そうしたシンプルなデザインを生み出せる人は少ないように感じる。
メイヤー そうでしょうか。デザインは単にビジュアルをきれいにすればいいだけではありません。今後、企業にとってデザインはますます重要になると思います。
Yahoo!も今、全てのサービスのデザインを見直している最中で、これから新たにデザインの専門家を雇う計画もあります。私もデザインは大好きですが、本業でない以上は多くの時間を費やすことはできません。私自身は今後、サービスではなく組織のマネジメントや戦略を通じ、ユーザーにとってのYahoo!という存在そのものをデザインしていきたいと思っています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
AnthropicのアモデイCEO、AI開発の「ペース調整」訴えるエッセイ公開 アルトマン氏とマスク氏も賛同
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
映画「バックルームズ」が怖くなかったマンガ家、基になったネット都市伝説にハマって本作の楽しみ方を理解する
-
7
「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も
-
8
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
9
Anthropic在籍の研究者2人も同調──「AIが人類を滅ぼしかねないと本気で考えている」
-
10
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR