Threadsブーム、もう収束か? Twitterに回帰する人も:NEWS Weekly Top10
米Metaの新SNS「Threads」は5日で1億ユーザーを超える驚異的な伸びを記録したが、ユーザーが急増したのは最初の数日だけだ。開始数日でユーザー数の伸びが止まり、ほぼ横ばいで推移している。Threadsブームはもう終わってしまったのだろうか?
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
2023年7月8日〜7月14日先週のアクセス上位には、画像生成AIから5ch専用ブラウザ、ChatGPT、Threadsなど、さまざまな話題が挙がった。中でもThreadsについて取り上げたい。
ユーザーの伸びは急に止まった
Threadsは開始から約1日で3000万ユーザー、5日で1億ユーザーを超える驚異的な伸びを記録したが、ユーザーが急増したのは最初の数日だけだ。
ユーザー数を追跡している外部サービスの「Threads User Count Tracker」によると、開始数日で伸びが止まり、ほぼ横ばいで推移していることが分かる。
日本の著名人のフォロワー数の伸びを見ても同様だ。ユーザーローカルが運営する「Threads人気ランキング」で見ると、トップの渡辺直美さん(18日時点のフォロワー数約18万人)のフォロワーも、日を追うごとに横ばいになっている。
ブームは収束?
Threadsブームはもう終わってしまったのだろうか?
ユーザーの声を聞くと「フォローもしていない人の興味のない投稿ばかり流れてくる」「Instagramのようにキラキラしすぎていて居づらい」「書くことがない」などの理由で使わなくなったといった意見があった。
また、Twitterが制限を緩和したことから、TwitterからThreadsに一時避難していた人がTwitterに戻る、という流れもあったようだ。
初期Twitterの雰囲気も
Threadsは急激に広がりすぎたため、多くの人が殺到し、「期待と違った」と去っていった。一方で、淡々と楽しみ続けている人もいる。筆者もその一人だ。
筆者のタイムライン(フィード)も当初は、フォローしていない見知らぬ美女の写真が大量に流れてきてウンザリしていた。だが、知人・友人や、自分と雰囲気の近そうなユーザーをフォローするよう心掛け、タイムラインを“非キラキラ”に整備。居心地の良い場所にしてきた。
一部の芸能人・著名人の使い方も面白い。Threadsでは日常をつぶやいたり、キラキラ“していない”写真をアップしたり、芸人同士で切れ味の鋭いネタ合戦をしていたりしている。
Threadsは現状、Twitterより炎上リスクが低く、芸能マスコミもまだ追い切れていないので、著名人も、比較的自由に発信・交流している雰囲気がある。初期のTwitterの感じに少し似ている。
Threadsが「ちょうどいい」SNSであり続けるために、機能や雰囲気の調整が、引き続き重要になりそうだ。
関連記事
- “SNS疲れ”防止? Threads公式「休んでいいんだよ」とささやく
「今週末はThreadsを休んでも大丈夫」。新SNS「Threads」の公式アカウントがこんな“ささやき”を発信し、ユーザーに休憩を促した。 - Threadsは、投稿に返信する人を制限できる 公式が機能紹介
「Threads」には、自分の投稿に返信(リプライ)可能な相手を制限できる機能がある。 - 「最近は いろいろあったね Twitter」 Togetterが“Twitter川柳”募集 API制限への不満、あるあるネタなど何でもOK
ツイートまとめサービス「Togetter」を運営するトゥギャッターは、Twitterに関する川柳を募集すると発表した。Twitterの仕様変更によって生じたトラブルや、個人の思い出など、Twitterに関するものであれば内容は問わない。 - Threadsで早くもスパム拡散 「確実なプライズを受け取りましょう」個人情報詐取
7月6日に公開された新SNS「Threads」で、11日までにスパム投稿が多数確認されている。 - Twitterのトラフィック、Threads開始後に減少──Cloudflare調べ
CDN大手Cloudflareによると、TwitterのトラフィックはMetaがThreadsをリリースした7月初頭に減少したという。一方、Twitterのオーナー、イーロン・マスク氏は、モバイルでの1日当たりの累積ユーザー数は今週最高記録を更新しそうだとツイートした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.