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▲給紙トレイを引き出したところ
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オフィスで一般的に使われているレーザープリンターの領域に、インクジェットの技術を応用しようという試みを始めたのはリコーが初めてというわけではない。インクジェットプリンターがコンシューマ向けカラープリンターとして爆発的に市場に広がる前は、主にオフィスでの利用を想定した製品が多く、近年も前述した他社2製品のほか、海外プリンターメーカーのという製品も存在した。しかし、市場で成功したとは言い難い。
他社製品がトライしたのは、コンシューマ向けのカラーインクジェットプリンター技術をベースとして用い、企業向けで必要とされる耐久性や大量のペーパーストック、印刷速度などのメカニズムを与えた製品で、コスト高なカラーレーザープリンターがカバーできないレンジを埋めることだった。
結果、オフィスにおける使い勝手の面ではレーザープリンター並になったものの、それだけではうまくいかない。普通紙におけるカラー印刷のコントラストや耐水性、文字印字品質や顔料インクの擦過への弱さなど、様々な要素が重なり合って“オフィスでは使えない”というイメージを払拭できなかったのも、その理由の一つだろう。
リコーのIPSiO Gシリーズが注目される背景には、これら製品と同様にオフィスプリンターに求められるメカニズム、速度をさらに追求するとともに、普通紙におけるレーザープリンターに匹敵する画質、耐久性、低コストを実現した点にある。開発者へのインタビューでも触れたように、写真画質とは別のベクトルの、企業ユーザーが納得する最適化したインクとヘッドの開発から、IPSiO
Gはスタートしている。
普通紙での最適な画質を得るためのインク。ノズル数増加を色数追加による階調表現の滑らかさに向けるのではなく、速度向上に向けている点など。これらが製品にどのように活かされているかが焦点と言える。
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