ThinkPad XシリーズもSanta Rosaに進化
レノボ・ジャパンは5月31日に、ThinkPad XシリーズとLenovo 3000 Vシリーズの新製品を発表した。先日登場した姉妹機同様、Santa Rosa世代のCentrinoを採用する。
今回発表されるThinkPad X61は、“Santa Rosa”世代のCentrino Proを採用する。新ThinkPad X61は通常タイプの「76753BJ」「76754BJ」「767549J」の3モデルにTablet PCタイプの「7764B4J」の1モデル。また、軽量タイプのThinkPad X61s「766811I」も同時に登場する。766811IはWeb販売のみ。
通常タイプのThinkPad X61のうち、「76753BJ」「76754BJ」はWindows XP Professionalを、「767549J」とThinkPad X61 Tabletの「7764B4J」はWindopws Vista Businnesを導入している。また、「767549J」にはMicrosoft Office Personal 2007を導入した「76754J」も用意される。
先日発表されたThinkPad T61シリーズと同様、ThinkPad X61シリーズもCPUはFSB800MHzに対応したモデルを搭載し、チップセットもIntel GM965に一新された。ただし、こちらの無線LANはThinkPad T61と異なり最新の「Intel Wireless WiFi Link 4965AGN」を採用してIEEE 802.11 a/g/bのほかに、現在策定中の“n”にも対応する。なお、“Santa Rosa”Centrinoで導入された「Intel Turbo Memory」にThinkPad X61シリーズも対応するが、ThinkPad T61と同じく通常モデルではNAND型フラッシュメモリを搭載せず、企業向けの個別案件で対応する。NAND型フラッシュメモリを実装した場合の容量と価格についても「システム納入となるのでIntel Turbo Memory単体の価格は設定できない」とレノボ・ジャパンでは説明している。
ThinkPad X61シリーズでは、“T61”で導入された新技術のうち「天面側筐体(液晶ディスプレイを組み込んだ筐体)のRollCage」「新開発の冷却ユニットの搭載」「フルHDD Encryption」は採用されていないが、入出力インタフェースデバイスの有効無効の制御を行う設定項目をBIOSに用意したり、バッテリーの残量がごくわずかになったときに、あらかじめ設定しておいたデバイスや機能をオフにすることで、必要最小限の駆動電圧を“かき集めて”バッテリー駆動時間を延長する「Active Battery Strech」が組み込まれている。
Lenovo 3000 V200は12.1インチワイド液晶ディスプレイ(最大解像度1280×800ドット)を搭載する重さ1.95キロの2スピンドルノートPC。導入するOSによって「076443J」(Windows Vista Home Premium)と「076442J」(Windows Vista Business)が用意される。OS以外のスペックは同じ。
“Santa Rosa”Centrinoを採用してCPUとチップセットを一新。無線LANもIEEE 802.11nに対応する「Intel Wireless WiFi Link 4965AGN」を搭載する。 Lenovo 3000 N200と同じく、V200でも筐体の奥行きサイズが従来モデルと同じなのにエッジの角を丸めることで視覚的に薄く見える工夫が施された。また、ポインティングデバイスのクリックボタン「Padボタン」がThinkPadモデルと同等のものが採用されて、ストロークが増えて押しやすくなった(ボタンのサイズは従来モデルと同じ)。
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