連載

YouTubeから高画質な動画をゲットしてiPodへ直送する高橋敦の「Macでいいじゃん!」第11回

最近YouTubeの再生画質が向上したらしい。第1回に「MacでYouTubeから動画を保存したい」を取りあげた本連載としては気になるところだ。さっそくその高画質な動画とやらをダウンロードしよう。

YouTubeが高画質化されました

動画表示部分左下の「この動画を高画質で見る。」のリンクをクリックすべし!

 まず、YouTubeの画質が向上したというのは本当だ。しかし現段階では、すべての動画が高画質化されたわけではない。高画質再生が可能な動画には「この動画を高画質で見る」というリンクが用意されており、それをクリックすると高画質版の再生が始まるといった感じだ(関連記事:YouTube、「高画質再生」の選択が可能に)。

 さらにもう1つ。こちらは非公式な手段として知られているが、ページのURL末尾に「&fmt=18」と付け加えることで、100%有効とは言えないものの再生画質を向上させることができる。こちらの方法も試して効果を確認してみてほしい。

URL末尾に「&fmt=18」を付け加えてページを再度読み込むと……

ダウンロードするには“プラスα”が必要

 では、その高画質化された動画ファイルをゲットさせてもらおう。

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 高画質化されたと言っても、その動画をダウンロードする方法は、基本的に連載第1回で紹介したものと変わらない。しかし1つだけ前とはちがうポイントがあるのでそこだけ気をつけてほしい。

 Safariの「ウィンドウ」メニューから「構成ファイル一覧」ウィンドウを呼び出し、動画ファイル本体を見つけ出す、ここまでは以前と同じだ。しかし、以前はリスト中のそのファイルをただダブルクリックするだけでダウンロードが開始されたのだが、高画質版ではなぜかうまくいかない。

YouTubeのページ構成ファイルリストをざっと見て、いちばん容量の大きなファイルに狙いを定めてOption+ダブルクリック

 そこで今回は“Optionキーを押しながらダブルクリック”をしてみる。すると問題なくダウンロードが開始された。SafariではリンクをOption+クリックするとダウンロード動作になるのでその応用だ。

 ダウンロードされたファイルは「videoplayback.html」というファイル名になっているので、それを「適当な名前.flv」あるいは「適当な名前.mp4」に書き換えることで、QuickTime Playerで再生できるようになる。ちなみにFLVファイルの再生にはQuickTimeプラグインの「Perian」も必要。これも過去の連載で紹介した。

 なお、筆者が検証したかぎりでは「この動画を高画質で見る」モードでゲットしたファイルは「.flv」、「fmt=18」モードでゲットしたファイルは「.mp4」にすると再生可能なようだ。

拡張子を「.flv」あるいは「.mp4」に書き換える。うまくいかないときは両方試せばどちらかでいける、はず

fmt=18のMP4ファイルはiPod互換!?

QuickTime Playerの「情報を見る」画面で確認。「AAC ステレオ」「H.264」「480×360」などの情報を確認できる

 さて、この方法でダウンロードしたファイルをちょっと調べてみた。

 高画質モードでゲットしたファイルは、映像コーデックH.263+音声コーデックMP3のFLVファイルで、基本フォーマットは従来と同じまま、解像度やビットレートを上げて高画質化したもののようだ。

 一方、fmt=18モードからゲットしたファイルは、映像コーデックH.264+音声コーデックAACのMP4ファイルであった。こちらはコーデックから見直して高画質化されている。あれ? その仕様のMP4ファイルって……。

 というわけでiTunesにファイルをドラッグ&ドロップで登録してみたら、そのままiPodに転送され、再生できてしまった。fmt=18モード自体が非公式な技なので保証はできないが、Youtubeの高画質動画をサクっとiPodで見たい人は、覚えておいて損はない技である。

YouTubeからゲットしたファイルをそのまま転送できるとなれば変換の手間も変換による画質劣化もなくなる

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