拡張現実も立体視もオーバークロックも詰め込んだ!――「Intel in Akiba 2010 Summer」:古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)
先々週の「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」に続き、先週末は「Intel in Akiba 2010 Summer」が開かれた。自作上級者向けの技術解説から誰でもワクワクできる最新トレンドまで、幅広い内容で来場者を楽しませた。
立体視対応ノートPCや拡張現実コーナーが人気――近未来チックなコンテンツに期待
PCパーツメーカーのブースも見どころが多かった。「ハイスペックマシンを極力小さくして使いたいと考える人が多いのでしょう。その辺は日本ならではですね」(スタッフ)といわれるように、Core i7を搭載できるmini-ITXサイズのH55/57マザーを展示するメーカーが全体的に多かったほか、EVGA「Classified SR-2」のようなハイエンドユーザーに熱視線を浴びせられる尖ったパーツも目立った。
その中でも特に注目されたのは、やはり未発売と未発表のモデルだ。MSIのブースには、2万円以下で買える低価格なX58マザーとして人気のあった「X58 Pro-E」の後継とされる「X58A-GD65」が販売予定品の扱いで展示されていたほか、ASUSTeKブースには堅牢性や高耐久性をうたう「TUF(The Ultimate Force)」シリーズの新モデル「SABERTOOTH X58」も見られた。いずれも具体的な価格や発売時期は未定だが、近いうちに店頭に並ぶ可能性が高いようだ。
また、ASUSTeKブースでは、NVIDIA 3Dを搭載したハイエンドノートPC「G51Jx 3D」も目玉の1つとなっていた。ASUSTeKスタッフによると、日本では想定していた3~4倍の量が売れ、一時期深刻な品薄状態になったという。「現在も潤沢とはいきませんが、なんとかお客さまに買っていただける状況にはなってきたかなと思います。私どもとしてはゲームをやられる方を中心に売れると考えていたのですが、医療関係や建築関係の方が仕事で3Dを使うために購入されるというケースも多いことが分かりました。予想以上のペースで3Dが浸透しているのは確かです」とのことだ。
3D(立体視)関連の製品はすでに市場に受け入れられているが、“近未来チック”なソリューションとしては、AR(拡張現実)体験コーナーの人気も見逃せない。ARは、カメラで撮影した映像に、別の画像をリアルタイムで表示する技術だ。例えば「花束」と書かれたパネルを持ってカメラに映ると、コンピューターにインプットしてある花束の3DCGが呼び出され、カメラ映像ではパネルが実際の花束に変わって表示されるというもの。体験コーナーでは、zigsow社のテクノロジーを使ったコンテンツにより、Webカメラの前に、牛やマザーボード、風車小屋などのCGが呼び出せるパネルが置かれており、好きに動かしてカメラ映像の様子を確かめることができた。
zigsowは「この技術の商品化はこれからですが、例えば、ご自分自身にWebカメラを向けて、髪型を登録したパネルを額に当てながら、似合うヘアスタイルを探すといった使い方もできます。表示できる映像に関しても、今後は周囲の光の向きや量にあわせて影をつけるなどして、よりリアルに近づけていきたいと思います」と話していた。
関連記事
「新製品かそれ以上の効果がありそう」――“FF14ベンチ”に沸くアキバの事情
「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」のデモが多数のショップで行われる。どこのショップでも「すごくハイスペックを要求しますね、コレ」という感想が聞かれた。それゆえに期待度が高まっている。古田雄介のアキバPickUp! 番外編:「いろんな人に深く自作を楽しんでほしい」――2010 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣
自作PCの祭典「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」が開催され、コアな自作ユーザーから声優ファン、女性やカップルまで、幅広い客層がベルサール秋葉原に集まった。「ド定番のCore i7-860に食らいつきそう」――Phenom II X6 1090Tが3万円切り
HDDやメモリなど、さまざまなパーツが値下がりしているが、いまもCPUの売れ筋モデルは2万~3万円あたりだ。そして、Phenom II X6 1090Tが値下がりしたことで、この価格帯のCPUがさらに熱くなっている。5分で分かった気になる、5月のアキバ事情:パーツベンダーが底力を見せつけた5月のアキバ
4月に登場したCore i7-980XやPhenom II X6の流通がそこそこ安定した5月は、“最強CPU”を“最強の環境”で生かせるマザーボードが多数登場した。また、グラフィックスカードやPCケースなどでも、ベンダー独自のアレンジが光った1カ月となった。「インテルが本気で自作の遊びに向き合った」――倍率可変のCore i7&i5が話題に
Turbo Boost時のクロック倍率が変えられる新CPU「Core i7-875K」と「Core i5-655K」が登場し、自作ユーザーの注目を集めている。オーバークロッカーはもちろん、値ごろ感から一般ユーザーにも支持されているようだ。「今は3Dが熱いです!」――アキバで見られるデモ事情
PCパーツショップの店頭には、RadeonとGeForceを同居させた難易度の高いマシンや、12コアのCPUを搭載した豪勢なマシンが当然のように並んでいる。その中で今、最も注目度が高いのは立体視対応のデモ機だ。「HDD最速といえばコイツ」――SATA 3.0対応の「VelociRaptor」が登場!
厚いヒートシンクに覆われた10000rpmのHDD「VelociRaptor」から、SATA 3.0対応モデルがデビューした。“性能面ではSSD”という現状で、どこまで存在感を示せるか。「“3.0非対応”は売れなくなった」最新マザー事情
主力のマザーボードは「SATA 3.0&USB 3.0対応でないと厳しい」と言われ始めたアキバのPCパーツショップ。かつての人気モデルも例外ではなく、インタフェースカードをオマケに付けるキャンペーンも見られるが……。5分で分かった気になる、4月のアキバ事情:大物が出そろい“6コア時代”に突入した4月のアキバ
連休を前にして、各社が超目玉級のアイテムを投入したのが4月。CPUはCore i7-980XとPhenom II X6で6コア時代に突入し、GPUはGeForce GTX 480/470やRadeon HD 5870 Eyefinity 6で“次世代”を見せつけた。「Radeon HD 5770の売れ行きが異常」――大型連休に際だって売れたパーツは?
楽しかった大型連休はもう終わり。全国各地からアキバに集まったユーザーが一体何を買っていったのだろうか。新製品とともに連休中のヒットパーツの情報を聞き込んでみた。「AMDユーザーが冬眠から目覚めたようです」――6コアPhenom IIが大型連休にヒット
AMDの最新ハイエンドCPU「Phenom II X6」が初回から潤沢に出回っているが、連休の前半で売り切れるショップが出るほど好調に売れている。同じタイミングで登場した「AMD 890FX」マザーもヒット中だ。
関連リンク
- 古田雄介のアキバPickUp!:
- 古田雄介のブログ
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- PCパーツからオシャレなノートPCまで:msi style!
- 欲しかったアレがここにある!:ニーハオ!!上海問屋
- VAIOのことならお任せ!:VAIO LOVERS
- ソニーじゃなきゃもったいない!:SONY LOVERS
- ThinkPadがWeb限定特価:Lenovo media
- Windows 7搭載PC続々:マウスコンピューターステーション
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.