動画で体感するSandy Bridgeの“相対”性能:Intel Developer Forum 2010(3/3 ページ)
大事なところだから何度もいうが、IDF 2010の主役はSanday Bridgeだ。Intelの次世代主力CPUを担う新しいコアを搭載するPCの性能をその目で確かめよう。
IDF 2010でサーバが控えめだった理由
IDF 2010では、Sandy Bridgeに関する数多くの情報が紹介されたが、「サーバ向けのSandy Bridge」については、それほど情報が提供されていない。IntelではSandy Bridgeのラインアップに関する情報をまだ明らかにしておらず、サーバ向けSandy Bridgeのアーキテクチャに関しても言及していない。
米Intelバイスプレジデント PCクライアント部門(PCG)ジェネラルマネージャーのムーリー・エデン氏も、この件については「競合関係の問題もあるのでコメントできない」というだけだ。一方でサーバ向けの基本アーキテクチャについては「PC向けとは異なるものになる」「コア数はスケーラブル」「キャッシュサイズ変更などの調整は当然行う」とコメントしている。これらの話を総合すれば「サーバにはGPU機能が含まれない」「クアッドコア以上、例えば6コア以上のモデルが存在する」「キャッシュサイズの調整で複数の構成が用意される」といった可能性が考えられる。
現在のロードマップによると、2ソケット以下のEP、4ソケット以上のEXプラットフォームに対応したSandy Bridge世代のサーバ向けCPUの提供時期は2011年後半とされている。「Romley」はIntel 6シリーズチップセットに対応したプラットフォームの名称だ。この世代からQPIもVersion 1.1となるなど、アーキテクチャが全体的にアップデートする。
なお、4ソケット以上のSandy Bridge-EXは、前世代にあたるWestmere-EXがようやく登場したことから考えても、モデルの切り替えにはまだ時間がかかるだろう。おそらく、2ソケット以下のエントリー向けサーバからSandy Bridgeが投入され、全ラインアップでそろうのは2012年以降になる可能性もある。情報を出さないというよりも、情報を出せる段階でないというのが正しいかもしれない。Nehalem世代ではサーバを中心としたアーキテクチャ刷新だったが、今回のSandy BridgeではむしろクライアントPC向けの刷新といった印象が強い。
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