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AMD、第2世代のDirectX 11対応モバイルGPU「Radeon HD 6000M」シリーズ

AMDは第2世代となるDirectX 11対応のモバイルGPU「Radeon HD 6000M」シリーズを発表した。最大6画面出力や3D立体視、Blu-ray 3Dの再生支援などをサポートする。

「AMD Radeon HD 6000M」シリーズ

 AMDは1月4日、ノートPC向けのモバイルGPU「AMD Radeon HD 6000M」シリーズを発表した。

 同社の第2世代目となるDirectX 11対応モバイルGPUで、製品名から「ATI Mobility」が省かれ、製品名の数字末尾に「M」が付くようになった。「AMD Eyefinity」による最大6画面出力、「AMD HD3D」による3D立体視対応、「AMD EyeSpeed」による動画支援やGPUコンピューティングのサポートといった機能を備える。

 ラインアップは、上位からRadeon HD 6900M、6800M、6700M、6500M、6400M、6300Mを用意。主なスペックは下表にまとめた通りで、ストリームプロセッサ数をはじめとする基本スペックやEyefinity、CrossFireX、動画再支援機能(UVD3/UVD2)などの対応が異なる。最新のUVD3ではMPEG-4 MVC(Blu-ray 3Dで使われる)やDivX、Xvidといったコーデックの再生支援を行えるようになった。インタフェースはHDCP対応デュアルリンクDVI、DisplayPort 1.2/1.1、HDMI 1.4a、アナログRGBの出力をサポートする。

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 なお、同GPU搭載のノートPCは、2011 International CESの開催期間中にラスベガス・コンベンション・センター内グランドロビーの「The Wired: Make a Scene」ブースで参考展示される。

AMD Radeon HD 6000Mシリーズの主な仕様
製品名 6900M 6800M 6700M/6600M 6500M 6400M 6300M
ストリームプロセッサ 960 800 480 400 160 80
テクスチャユニット 48 40 24 20 8 8
Z/Stencil ROP 128 64 32 32 16 16
カラーROP 32 16 8 8 4 4
コアクロック 580~680MHz 575~675MHz 500~725MHz 500~650MHz 480~800MHz 500~750MHz
メモリ GDDR5 GDDR5 GDDR5/DDR3 GDDR5/DDR3 GDDR5/DDR3 DDR3
メモリバス幅 256ビット 128ビット 128ビット 128ビット 64ビット 64ビット
メモリクロック 900MHz 900MHz~1GHz 800~900MHz 900MHz 800~900MHz 800~900MHz
メモリデータレート 3.6Gbps 3.6~4Gbps 3.2~3.6Gbps GDDR5、1.6~1.8Gbps DDR3 3.6Gbps GDDR5、1.8Gbps DDR3 3.2Gbps GDDR5、1.6~1.8Gbps DDR3 1.6~1.8Gbps
メモリ転送速度 115.2Gバイト/秒 57.6~64Gバイト/秒 51.2~57.6Gバイト/秒 GDDR5、25.6~28.8Gバイト/秒 DDR3 57.6Gバイト/秒 GDDR5、28.8Gバイト/秒 DDR3 25.6Gバイト/秒 GDDR5、12.8~14.4Gバイト/秒 DDR3 12.8~14.4Gバイト/秒
Eyefinity 6画面出力 6画面出力 6画面出力 6画面出力 4画面出力 4画面出力
CrossFireX
HD3D ○(BD 3D対応) ○(BD 3D対応) ○(BD 3D対応)
動画再生支援 UVD3 UVD2 UVD3 UVD2 UVD3 UVD2
DisplayPort 1.2 1.1 1.2 1.1 1.2 1.1
HDMI 1.4a 1.4a 1.4a 1.4a 1.4a 1.4a

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