夏の終わりは年末の始まり? ――トレンド変化が激しい1週間:古田雄介のアキバPickUp(2/4 ページ)
8月から9月に切り替わった1週間。アキバの各ショップでは夏休み的な雰囲気が急ピッチで終りを告げて、すでに秋。さらには2012年の香りも漂わせるモードに切り替わりつつある。そして、売れるアイテムにも変化が起きていた。
「新たな操作感を浸透させようとしている気がします」――「TOUCH MOUSE」が登場
入力デバイスでも、静音タイプが注目を集めている。先週登場したのは、日本マイクロソフトのBlueTrack無線マウス「TOUCH MOUSE」。クリックボタンやホイールの代わりにタッチセンサーを仕込んでおり、触れている指の本数や動かし方の違いで複雑な処理がこなせるのが特徴だ。
ツートップ秋葉原本店は「普通に左右クリックやスクロール操作は、普通のマウスを扱うようにタッチしたりなでたりすればできます。そのうえで、2本の指を上下に動かしてウィンドウを最大化させるといったプラスアルファの機能が使えるのがポイントですね」と語る。価格は8000円弱。
ほかの日本マイクロソフト製マウスと違い、Mac OSや旧Windowsでの動作はサポートせず、対応はWindows 7のみとなる。それでもユニークな設計から人気を集めているという。ソフマップ秋葉原本館は「デビューしたばかりなので、売れ行きはこれから見えてくると思いますが、スタイリッシュさも含めて注目を集めていると思います」と話していた。
なお、同じタイミングで、ホイール部分にのみタッチセンサーを取り付けた、BlueTrack無線マウス「Explorer Touch mouse」も出回っている。価格は5000円弱だ。こちらはMac OS X 10.4以降とWindows XP以降で利用できる仕様で、左右クリックボタンを搭載している。
パソコンショップ・アークは「スマートフォンの普及もあって、タッチセンサーで操作する習慣が一般化しています。タッチセンサーを使うとデザイン性も広がりが出るので、今後のちょっとしたトレンドになるかもしれないですね」と期待を込めていた。
なお、静音マウスというくくりでは、クリック感やスクロール感を維持しながら操作音をカットした、SISの「サイレントマウス 静」シリーズも7月末から好調に売れ続けている様子。PD DIY SHOP FreeTは「ゲームやビデオに没頭したいときは、クリック音すらじゃまに感じる人も少なくないので、いろいろなタイプの静音マウスが注目されていますね。静シリーズは操作性にクセがないので導入しやすいというメリットも大きいでしょう。とにかく、店頭で実機に触れたうえで選ぶのが重要だと思います」と話す。
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