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後出しジャンケンで負けないUltrabook──「XPS 13」日本登場主役はどっちだ!(1/2 ページ)

デルは、XPS 13の日本市場投入を3月13日に発表、製品説明会を行った。会場では、XPS 13発売記念キャンペーンの“主役”も登場した。

個人ユーザーも重視した体制を確立

 デル マーケティング本部 本部長の原田洋次氏は、コンシューマーユーザーに対応するために行った同社の組織改変について説明した。デルは、2012年2月に組織改変を行い、従来、「従業員数500名以上の企業+公共機関」「従業員数500名未満の企業+個人ユーザー」の2つに分けていた体制を、「従業員500名以上の企業」「従業員数500名未満の企業」「公共機関」「個人ユーザー」を一括して管轄するようになった。この組織改変で「日本のユーザーにフォーカスした体制がようやくできた」と原田氏は述べている。

 原田氏は、デルがコンシューマーユーザー向けに用意するPCラインアップ「Inspiron」「XPS」「Alienware」について、それぞれの役割も説明した。Inspironは幅広い選択肢をユーザーに提供する一方で、XPSはパワフルなPC、そして、Alienwareはいうまでもなくゲーマーを想定したモデルとなる。XPSについては、XPS 13の登場によって、その役割が変わると原田氏は述べ、「これまでのパワフルでスタイリッシュに加え、プレミアムでスリム」な方向に向かうとした。

 その新しい方向に向かう第一弾となるのが、XPS 13だ。原田氏は、ほかのPCメーカーから遅れて登場したXPS 13を「後出しジャンケンで負けない一撃」と訴求する。

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デルは、2つに分かれていたマーケティングの組織を1つにまとめた(写真=左)。個人向けのマーケティングは「購入」「所有」「利用」の3ステップでユーザーを支援する(写真=中央)。個人向けのラインアップとしてInspiron、XPS、Alienwareを擁するが、XPSでは新しい方向を目指す(写真=右)

軽く薄く高性能、そして、小さなボディに大画面

 デル マーケティング本部 コンシューマー&SMBブランドチームマネージャーの秋島健一氏は、XPS 13の概要を説明した。

 日本市場に登場するXPS 13の構成は、CPUにCore i5-2467M(1.6GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.3GHz、3次キャッシュメモリ容量3Mバイト)、または、Core i7-2637M(1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz、3次キャッシュメモリ容量4Mバイト)を、データストレージに128Gバイト、または、256GバイトのSSDをそれぞれ選択できる。システムメモリはDDR3を4Gバイト、本体搭載インタフェースに、USB 3.0、USB 2.0、Mini DisplayPortを備え、無線接続としてIEEE802.11 a/g/n準拠の無線LANとBluetooth 3.0+HSを利用できる。

 価格は、Core i5-2467Mと128GバイトのSSDを搭載するスタンダードモデルが8万9980円、Core i5-2467Mと256GバイトのSSDを搭載するプレミアムモデルで10万9980円、Core i7-2637Mと256GバイトのSSDを搭載するプラチナモデルで12万9980円となる。

 液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイドで解像度は1366×768ドットながら、本体サイズは316(幅)×205(奥行き)×6~18(厚さ)ミリ、重さは1.36キロと、11型ワイド液晶ディスプレイ搭載ノートPCに近い。この状態でデルが測定したバッテリー駆動時間は、Core i5搭載モデルで8時間53分、Core i7搭載モデルで8時間11分だった。

ようやく日本でも購入できるようになったデル初のUltrabook「XPS 13」は、薄いボディながら、USB 3.0にMini DisplayPortを本体に備える

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モバイルに適したコンパクトな筐体と、ビジネスを加速するパワフルな性能を両立

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