こんな国産Ultrabookを待っていた?――「FMV LIFEBOOK UH」の“美ボディ”に迫る:第3世代Core、HDD+SSD、15.6ミリ厚(2/3 ページ)
富士通初のUltrabook「FMV LIFEBOOK UH」がついに登場。上位モデルの「UH75/H」は、見た目も中身も凝った作りで、先行する競合製品との違いも多い。試作機を早速チェックしてみた。
液晶ディスプレイやキーボードにもこだわり
14型ワイド液晶ディスプレイは光沢仕様で、1366×768ドットと標準的な解像度になっている。せっかく13.3型ノートPC相当のボディサイズに一回り大きな液晶ディスプレイを詰め込んだのだから、欲を言えば、1600×900ドットやそれ以上の高解像度オプションが欲しかったところだ。
キーボードは約19ミリピッチ、約1ミリストロークの日本語86キー仕様を採用。薄型ボディを追求したため、キーストロークが浅くなるのは仕方がない部分だ。とはいえ、キーピッチは広く確保され、キーレイアウトに無理はなく、試作機ながらキーボードのたわみやぐらつきは少なかった。パームレストの長さも65~73ミリと手狭な印象はない。
キー間隔が離れたアイソレーションデザインを採用するほか、前述したキートップ側面を別の色で着色して視認性向上およびデザインにこだわった「サイドカラードキー」、キートップを緩やかにくぼませた「球面シリンドリカル」と、FMV独自の特徴も取り入れている。
タッチパッドは左右のボタンを一体化したクリックパッド型だ。実測でのサイズは98(幅)×59(奥行き)ミリと広く、表面は指の滑りがよい。
通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANと、IEEE802.16e-2005準拠のWiMAX(受信最大20Mbp/送信最大8Mbps)を標準装備している。付属の小型アダプタを側面の専用コネクタに装着することで、1000BASE-T準拠の有線LANも利用可能だ。有線LANアダプタは実測でのサイズが27(幅)×40(奥行き)×15(高さ)ミリ、重量が9グラムだった。コネクタに装着すると、約35ミリ出っ張る。
また、DTCP-IP対応のホームネットワーク機能によって、対応レコーダーで録画したテレビ番組を別室のUH75/Hに配信して視聴することもできる。
インタフェース類は左右の側面に分けて配置。USB 3.0×2(1ポートは電源オフUSB充電機能付き)、USB 2.0、HDMI出力、ヘッドフォン出力、SDXC対応SDメモリーカードスロットを備える。そのほか、液晶ディスプレイ上部に有効100万画素のHD Webカメラ、底面にステレオスピーカー(DTS Boost対応)、パームレストにスライド式の指紋センサーを装備する。2基のUSB 3.0をはじめ、Ultrabookとしては充実した拡張性だ。
プリインストールOSは64ビット版Windows 7 Home Premium (SP1)、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を採用する。
さらに同社直販サイト「WEB MART」で取り扱うカスタムメイドモデルでは、8Gバイト(8Gバイト×1)のメモリや128Gバイト/256GバイトのSSD、非光沢の液晶パネル、Bluetooth 4.0、64ビット版Windows 7 Professional(SP1)、外付けポートリプリケータなどを選択可能だ。
Ultrabookに内部でディスクが回転するHDDのような従来型のデバイスは不要という考えのユーザーは少なくないだろうが、直販モデルでSSDのみのストレージ構成を選べたり、8Gバイトの大容量メモリを積めるのはうれしい。
外付けポートリプリケータはアナログRGB出力、DisplayPort出力、DVI-D出力、有線LAN、USB 3.0×4、盗難防止用ロック取り付け穴を備える。
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