レノボ・ジャパン、Windows 8 Proを導入した「ThinkPad Tablet 2」:“2”はClover TrailでWindows 8
ThinkPadシリーズの“2代目”タブレットは、ARMからClover Trail、AndroidからWindows 8 Proに進化した。出荷開始は2012年内を予定している。
ThinkPadのタブレットだから十分な堅牢性と豊富なオプションも
レノボ・ジャパンは、10月26日に「ThinkPad Tablet 2」を発表した。本体サイズは、262.6(幅)×242(奥行き)×9.8(厚さ)ミリ。重さはオプションのデジタルペンを本体のホルダーに内蔵した状態で約585グラム。デジタルペンを内蔵しない状態(ホルダーにダミーのキャップをかぶせる)で約565グラムになる。
CPUは、“Clover Trail”世代のAtom Z2760(1.8GHz)で、システムメモリは、LPDDR2を2Gバイト載せる。データストレージのフラッシュメモリは、容量32Gバイトと64Gバイトの構成を用意する。
液晶ディスプレイのサイズは、10.1型ワイドで解像度は1366×768ドット。IPS方式のパネルを採用するほか、10点同時に対応するタッチパネルを組み込んでいる。また、パネルの前面は軽量で、かつ、傷に強い旭硝子のドラゴントレイルガラスで覆う。なお、パネルはグレアタイプを採用する。
本体搭載のインタフェースには、Mini HDMIにUSB 2.0、ヘッドセット端子、そして、Micro SDカードリーダを備える。なお、充電用コネクタとして、Micro USBも用意する。また、液晶ディスプレイ側に有効200万画素のカメラを、背面側に有効800万画素のカメラをそれぞれ搭載する。無線接続はIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetoothが利用できる。日本市場向けモデルでは、現在のところワイヤレスWAN対応構成は予定していない。本体内蔵のセンサーには、GPSにコンパス、周辺光センサーがあるほか、オプションでNFCセンサー、そして、TPM 1.2も実装できる(なお、搭載する場合はオーダー時に指定する。後からの搭載は不可)。
ケースとキーボードでクラムシェルスタイルも可能に
オプションとしては、専用のThinkPad Tablet 2ペンにプライバシーフィルタ、アンチグレア保護フィルムのほか、専用のスリーブケースに本体のスタンドを備えたワイヤレス接続キーボード、そして、専用コネクタに接続するアナログRGBアダプタなどを用意する。
プライバシーフィルタは、4方向からの“のぞき見”を防止。ThinkPad Tablet 2ペンは、電池不要で1024段階の筆圧を検知する。スリーブケースは、専用のワイヤレス接続キーボードとThinkPad Tablet 2本体を収容できるほか、名刺やクレジットカードを収納できるポケットも用意する。ケース本体の重さは約325グラムだ。
ThinkPad Tablet 2の専用ワイヤレス接続キーボードは、アイソレーションタイプでポインティングデバイスとして光学式トラックポイントを用意する。キーボード本体には、ThinkPad Tablet 2本体を載せる溝とスタンドを備え、クラムシェルスタイルのノートPCのように利用できる。キーボード駆動用のバッテリーを内蔵し、30日間の駆動に耐えうる。キーボードの重さは約353グラムだ。
OSは、32ビット版のWindows 8 Proを導入する。また、レノボが独自に用意するソフトウェアユーティリティ「Lenovo Enhances Experience 8」は、それまでの起動時間の短縮はWindows 8 Proが提供する機能に委ね、ハードウェア設定やユーザーサポートへの誘導などの機能を強化した。
ThinkPad Tablet 2の個人向け出荷は2012年中に開始する予定だ。実売予想価格は明らかにしていないが、法人向けでWindows 8 Proに容量64Gバイトのデータストレージ、ThinkPad Tablet 2ペンが付属する構成で7万4000円になる見込みだ。オプションの実売予想価格は、スリーブケースにThinkPad Tablet 2ペン、アナログRGBアダプタが4200円前後、ドッキングステーションが9450円、そして、ワイヤレスキーボードが1万2390円前後とみられる。
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